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今日の研修日記667【ジレンマ】

本日、振替休日をいただいて高校の公開授業に参加しました。

「遠くからわざわざ」とのお言葉を何度か頂戴しましたが、心の距離は、ゼロです。

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報告1「探究のプロセスを授業に転用」

1年生の地理の授業を拝見。教科書を読んだ上で、
①問題点は何か
②その問題が解決されてどのようなWell-beingが達成されたら良いか
③現実と理想の差分(つまり課題)はなにか
④課題の解決のために、学生である自分にできることは何か
を生徒に考えてもらい、ご参加の先生方相手にプレゼンをするという授業。

50分中、先生が全体に喋ったのはわずか3分程度。そのメッセージのほとんどは、生徒に向けたものというより、ご参加の先生方に向けたもの。

この発表をするまでに、生徒たちは問いづくりやアブダクション、コンセプト学習などのスキルを身につけています。つまり、主体的に学ぶスキルを身につけている、ということ。

「これで受験に対応できるのか」という意見は封じ込める授業であると実感。実際この授業を受けた子たちの模試の成績は頭抜けているそうです。当然ですよね、主体的に学ぶスキルとマインドセットを身につけているんですもの。一方通行の授業では決して身につかない。

報告②「深い学び/カリキュラムマネジメント/評価規準」
國學院大学の田村学先生の講演を拝聴。モヤモヤしまくりでした。

資質・能力の3観点を単元ごとの評価規準に文章として落とし込んでいくことが、生徒の深い学びにつながっていくということに腑落ち。そうすべきだと深く納得。しかし今自分がしていることは…

「学習指導要領で謳われている通りに評価すべき」という正論を押し通そうとしても、通らないのが組織の論理。とはいえ従来通りの評価で生徒の資質能力を伸ばすのは難しい。

やっぱり「対話で合意形成」なんですかね〜。

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主体的・対話的で深い学びを実践する生徒たちの学びへのマインドセットが、一方通行授業を受けて来て生徒たちのそれと比べて、結果的に学力を押し上げていくのだと思いました。

教員が学べば、生徒も学びます。

なんて簡単なこと。みんなで学んだらいいんだ。

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