Twitterがよく分からない

今や3人に1人がやっているSNS、Twitter。


令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>


私にはどうも、ツイッターがこれほど普及している理由がよく分かりません。
もちろん良い所もありますが、使いづらいツールに思えて仕方がありません。ごく限定的な使い方しか向いていないと思います。

以下にツイッターの良い所・悪い所を挙げてみました。
(個人的な意見や好き嫌いを多大に含みます。あくまで執筆時の機能について言及しています)


【良い所】

・手軽、気軽
140字という制限があるからこそ、短い文章を書くのに適しており、タイトルも不要で気軽に手軽に発信できる。また、いろんな人や話題がおすすめに表示され、フォローしていない人にも気軽にリプライ(返信)が送れる仕組みになっているので、気軽にいろんな人と交流しやすい。

・動作が軽い
おそらく数あるアプリの中でも動作が軽く、読み込みやアップロード、スクロールなどがとてもスムーズ。この軽さに慣れるとほかのSNSアプリが使いづらくなるレベルかも。

・ユーザー数が多い
ユーザー数が多いので、自分に合った情報やユーザーが見つかる可能性も高い。様々な人達が情報を発信しているので、そういう意味で退屈もしない。メディアや非ユーザーも意見や発信を話題や参考にしやすく、市民権も得やすい。

・リアルタイム性が高い
手軽さも相まって、今起こっていることが反映されやすい。その速度やリアルタイム性は、ほかのSNSを凌駕していると思われる。

・拡散性が高い
RT(リツイート)機能やリアルタイム性の高さなどにより情報拡散性が高い。RTが多いとさらにメディアやインフルエンサーに取り上げられる。また、災害時や緊急時などにも役に立つ。

・誰でも見れる
発信には会員登録必須だが閲覧は誰でも出来るオープンなSNSなので、やはりメディアや非ユーザーも意見や発信を参考にしやすく、市民権も得やすい。

・外部ツールが多い
外部ツールが多く、拡張性が高い。


【悪い所】

・文字数が少ない
物事を正確に説明しようとすると必然的に文字数は多くなるが、文字数が少ないゆえに十分に説明できなかったり誤解を招いたりする。センシティブなものや批判、議論、正確性の要するものなどには向いていない。
自分のツイートにリプライをしてツリー状(スレッド状)にできるが、そうしない人もいるし、一連の流れの中の一部だけRTされて誤解を招く可能性もある。
140字以上は折りたたんでタップすると見れる仕様に一向にしない。
ツイッターは140字以上の発信もできるけどそれはあまり向いていない、と評するのが妥当だろう。にもかかわらず、わざわざ短文で窮屈な発信や議論をしている人が多数いるのがよく分からない。広い家に住めるのに、なぜか無理して狭い家に住んでいるようなものである。

・手軽がゆえに
手軽がゆえに、間違ったことや浅はかな内容、暴言、パクリなどもツイートされやすい。手軽さや気軽さは軽率さを助長させるというのは、必然的現象とも言って良い。こんな考えれば分かることについてツイッター社はどう考えているのか、逆に聞きたくもない。

・誰でも見れるがゆえに
誰でも見れるので、一連の流れや事情が分かっていない非フォロワーの人から誤解されたり意図と違う伝わり方をしたりする。
ただ、当然オープンなSNSだと知っているはずなのに、その意識が欠如しているユーザーをよく見る。

・タグが不便
タグを利用することでトレンドに入れやすいし何についての内容か分かりやすいが、それにも当然文字数を取られるし、つけるのも面倒くさい。よく利用するタグの保存テンプレートなども無い。もちろんタグをつけなくても良いが、何について言及しているのか分かりづらい。「〇〇についてだけど、~」と説明を入れるとそれはそれで文字数を取られる。
タグで検索すると宣伝色や主張の強すぎるものも出てくる。
タグをつけてリアルタイムで実況ツイートをしている人もいるが、毎回つけるのかと思う。
一定時間内に複数回する同タグ付きのツイートは、スレッド化して以前あったフリート表示のように、今それについて更新している人のアイコンを上に表示するなどすれば、TL(タイムライン)もすっきりするし一連の流れがひとまとまりになってわかりやすい。フォロワーにとって興味がないなら、一度見れば、以降はそれを見ずに済む。なぜこういう仕様にしないのか疑問である。

・再編集できない
一度ツイートしたものは再編集できない。消去するか新しくツイートし直さないといけないが、そうするとそれへのRTやリプライも消える。手軽にツイートできるがゆえに、誤字脱字や軽率なもの、不適切な内容をツイートしがちだからこそ再編集可能にするべきでは?と感じる。

・コミュニティ化できない
ツイートの話題がカテゴライズされず一緒くたになっている。そのため、特定の趣味や話題だけで繋がることが難しい。普通は趣味や共通の話題から仲良くなって、だんだんほかの趣味や相手の日常にも興味を示すのに、一緒くたにそれが流れる仕組みはどう考えても非合理的である。アカウントを分けても良いが、趣味が多い人や細分化したい人は十分にできない。
ツイートのカテゴリーを選択出来て、フォロワーもカテゴリーごとにフォローを選べると良いが、サービス開始以来一向にしないのは、それをする気がないし、本来そういう使い方は向いてないと解釈する方が妥当であろう。
(以下例)

例:Aさんは野球好きな人を探している。野球好きなBさんを見つけてフォローしたが、Bさんは野球以外にもスポーツ全般、アニメ、ゲーム、ドラマ、政治、日常などのツイートをしている。Aさんが野球以外のBさんのツイートはどうでもいいと感じた場合、フォローしづらい、もしくは野球以外のどうでもいいツイートも見ながらフォローするしかない。1割が野球以外のツイートならまあいいかと思うかもしれないが、3割なら?8割なら?あるいは時が経つにつれてその割合が変化したら?
結果、人としては興味が無かったり嫌いだったりするのに、一つの趣味や好きなものが同じなだけでフォローした人達がその不満をぐちぐちツイートしたりミュート(その人のツイートを非表示にすること)したり、というのをよく見る。わけが分からないというか、そりゃそうなるだろう。

・最初にツイートもしくはRTした人しか表示されない
フォロイーがツイートもしくはRTした場合、最初にした人しかTL上には表示されず、他のフォロイーがRTしていても、元のツイートを詳しく見ない限り分からない。つまり、ほかのフォロイーが同じツイートをRTしていても、後からRTしたことはTL上は判別できない。「この人がRTしました」という表示や通知があった方が良い。

・至極どうでもいいトレンド
トレンドランキングが至極どうでもいい。企業のRTキャンペーン、つまらない診断系、知らないゲームの無料10連ガチャや新キャラ追加、知らないアイドルの生誕祭や番組出演、つまらない最低な下ネタ、バッシング、トレンドに乗じた宣伝等、見る価値があるのかと思えるようなトレンド。

・至極どうでもいいおすすめ
おすすめするユーザーやトピックが至極どうでもいい。履歴や統計によって表示されていると思われるが、それだったらフォロイーがRTする仲の良い人や同趣味の人に興味を持ったほうがたいてい合理的である。

・よく分からない「いいね」
フォロイーの「いいね」がTLに表示されたりされなかったりする。「いいね」するほうも、それがフォロワーのTLに表示されるかもしれない、と意識しなければならない。中途半端な仕様。

・TLがぐちゃぐちゃ
TLが見にくい。最近のハイライト、いいね、RT、引用RT、画像付き、広告、知らない人のリプライ、おすすめ等、ほぼカオスである。広告は仕方ないとしても、ぐちゃぐちゃなレベル。

・結局フォロワーが多い人がオピニオンリーダーになる
ツイッターに限ったことではないが、結局フォロワーが多い人のほうが影響力をもつ。「いいね」やRT数もそういう人やそういう人をフォロワーにもつ人が多くなる。出来レース。

・非公開アカウントにRTされる
非公開アカウントにRTや「いいね」されても表示されない。あまり気持ちの良いものではない。ページは非公開で良いが、せめて誰がしたか分かるようにしてブロックできるようにするべき。

・他人向けのリプライに巻き込まれる
AさんのツイートにBさんがリプライし、さらにCさんがそのリプライに「Bさん向けに」リプライしたとしても、デフォルトではAさんにもリプライがいってしまう。BさんとCさんのやりとりをAさんも見なければならなず、Aさんが見る必要のない内容の場合、どうでもいいことこの上ない。この場合、せめてデフォルトでAさんにはリプライがいかないようにするべき。

・過去のツイートを遡りづらい、期間ごとにまとまって見れない
過去のツイートは見れるが遡りづらい。日本のSNSやブログサービスのように年月ごとにまとまって見れない。ブラウザ版の「高度な検索」である程度可能だが、アプリでは検索枠に「from:アカウント名 since:2020-01-01 until:2020-12-31(年月日)」と入力するしかない。スマホであの小さな検索枠にそれを指定するのはかなり面倒くさい。要するに、そういう使い方はあまり求めていないのだろう。

・コマンドは多いが裏技的で面倒くさい
先ほどの過去ツイートのコマンド検索のようにコマンド等を使えば拡張性はそれなりにあるが、裏技と言って良いレベルで、自分で調べるか教わるかしなければならない。簡単に設定できず不親切である。

・自動ツイート(bot)が邪魔
botと呼ばれる自動ツイート機能があるが、たいていフォロワーにとって煩わしい。未だにbot以外何年も更新されていないような不要な休眠アカウントもある。そもそもそれを可能にさせていることがよく分からない。

・外部ツールが多い
先ほどのbotのように外部ツールが非常に多いが、そもそも外部ツールで便利な機能があるならなぜ実装しないのかよく分からない。危険なものとの区別もつきにくい。また、外部ツールによって知らない機能があることで、ユーザーも混乱したり不安になったりする。

・消費的
短文、手軽、気軽、リアルタイム性が高い、過去を遡りにくい等の理由で、ものすごく消費的である。過去の発信ややりとりを振り返る、反省する、大事にするといった工夫がまるでされていない。前述のメリットを生かしつつ、非消費的化することはいくらでも可能なのに。

・違反や凍結の基準
規約違反やアカウント停止の基準がよく分からない。明らかに何の問題もなかったアカウントが凍結されたり違反になっていたりする。また、センシティブな画像に判断される基準もよく分からない。

・6ヶ月更新がないと消去されることもある
半年間ログインしないとアカウントが削除される可能性がある。半年ログインしないSNSなんてざらにあると思うが…と、アナウンスしてるわりに10年使ってないと思われるアカウントは残っている。よくわからない。

・改悪が多い
改悪と思われる仕様変更がよくある。実際、そういう声は非常に多い。そう言いながら積極的に使い続けている人達もよく分からない。そんなに改悪ばかりだと思うならやめればいいのに。

・アメリカの会社
これは悪い点ではないが、いろいろ悪い所を述べてきたが、そもそもツイッター社はアメリカの会社である。アメリカをはじめ世界にユーザーがいるし、アメリカ人の感覚や文化は日本人とは違う。にもかかわらず、改悪するなとかジャパナイズしろというのが土台無理な話である。

・ユーザーのレベルが低すぎる
びっくりするくらい頭の悪い人、面白くない人、ひねくれている人が多い。これだけユーザーがいても、見ていて得るものがほとんどない。この現状やTwitterの使いづらさを見て優秀な人は離れる。程度の低い人間がはびこる。さらに優秀な人が離れる。これの繰り返しでもう論外である。もっとも、これは現代のSNS全般にいえるのでTwitterに限った話ではないが。


挙げてきたのはあくまで【良い点】【悪い点】の一部でほかにもまだまだありますが、やはり「良い所より悪い所のほうが多い」と言うより、冒頭に述べたように「限定的な使い方しか向いていない」と言ったほうが正しいです。

私がおススメする使い方を要約すると、

・気軽に今の気持ちを発信するために使う
・有名人や芸能人、企業が使う、公式情報収集のためにそれらをフォローする
・誤解を生まないために仲の良い人とだけやるとりする
・非常時に使う

といった感じです。


もちろんこの記事に共感できない人もいると思います。私もそういう人とはたぶん仲良くなれないので良い選別になります。これからもがんばってツイッターライフを楽しんでください。



いう感じで、SNSのみならず物事やサービス、商品についての批評や改善、企画が得意なので何かあればご依頼ください。決して壮大な宣伝とかではありません😛

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