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大事なのは真剣さだ、あたりまえだろ

昨日EMS(エッセンシャルマネジメントスクール)で、サイボウズの青野慶久さんの話を聞く機会がありました。

青野さんという人は、最近では「がんばるな、ニッポン」のTVコマーシャルをうったり、「100人100通りの働き方」の実践、夫婦別姓の実現を求めて国を相手に訴訟を起こしたり、ある種社会運動的な活動をしながら、IT企業を経営している社長です。

グループウェアと呼ばれる組織の情報共有ツールを提供している企業で、僕も10数年前仕事で使っていて、当時では画期的な製品で使い勝手が良く重宝していたので個人的にも好感度高いです。

その青野さん、「チームワークあふれる社会を創る」という目的を掲げビジネスをしていて、その実践のために、理想への共感多様な個性を重視公明正大自立と議論という企業文化を育てている、と話されていました。

これだけ聞けば、まぁ経営者のよくある話、とも取れるんですが、印象的なのはこれらをお題目ではなく本当に実践しているところです。

ここに来るまで10年ほどかかっているとのことで、様々な苦労をおもしろおかしいエピソードで語ってくれます。


その一つひとつから生まれる教訓が組織運営のノウハウとして素晴らしいんですが、聞いていて感じたのは、これは「ノウハウを知ればできる」というものではない、ということでした。

同じようなことを考え、ビジョンや施策に取り入れてる会社は山のようにあるでしょう。しかし実践できているのは一握りでしょう。

何が違うかというとやはり、言葉の重みというか、凄みとでも言うものでしょうか。この人が言うならやるしかないな、という感じ。


青野さん自体はどちらかと言うと軽妙洒脱といった雰囲気で、ユーモラスな感じなんですが、ところどころここは絶対譲らないという空気が出ます。

相手に何かを押しつけたり、ましてや攻撃する感じは全くないのですが、突如そこに巨大な岩が出現したかのようです。

青野さんはそれを、覚悟と表現していました。

かつて苦境に陥ったときに「真剣」とはどういうことか?と深く掘り下げ、それは命をかけて行うことだ。覚悟が決まる、腹が据わるとはどういうことかわかった、そんな機会があったそうです。

以来、「真剣」にやれてるか?を自分に問うようになったそうです。


そういえばこれまでも結果を出す人を見てきましたが、共通するのはこうした真剣さ覚悟を伴った「在り方」だった気がします。

あらためて背筋が伸びたのでした。
日々精進です。




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