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虫好き男子母の備忘録⑤〜輪〜

3代目カブトムシ軍団の輸出

カブトムシを飼い始めて2年後。
3代目のカブトムシ達が続々と羽化しました。
初代は三対だったのが、翌年もう少し増えて、三代目となると、幼虫が50匹以上いたと思います。ケースも10箱くらいだったと思います。

最初のうちは、オス何匹、メス何匹かえったねーと数えていました。「ちび太」とか「ツノ曲がり」とか、一匹一匹に名前もつけていました。でも次第に、訳が分からなくなってしまいました。あまりに多すぎて。

そこで、息子の友達の中で、カブトムシが欲しそうなお友達にもらってもらおう!ということになりました。とは言え、飼うとなると餌も用意したり色々と世話もしなくてはならないのが【生き物】。ママの許可が必要だし、そもそもママが虫嫌いなら、迷惑この上ない話です。

そこで、まず息子と相談しました。自分は誰にあげたいか考える、欲しいと言ってる子はいないか聞いて探してくる、その場合もらっても平気かママに聞いてきてもらう事を、約束しました。
本人にとっても餌やりだけでも手に負えない数だったし、友達にあげたら喜ぶだろうと思ったようでした。
欲しいお友達が分かったところで、私が友達のママに連絡しました。《息子の飼っているカブトムシ、もし良かったらいりませんか??》 と。嫌な人もいるだろうから恐る恐る、要らないと言う返事もしやすいように柔らかく聞きました。SNSってこんな時、とっても便利です。

いざ輸出

返事は様々でした。
《息子から聞いてる!是非ちょうだい!!》と言うママもいたし、《虫は嫌いだから無理!ごめん!!》と言うママもいました。
戸惑うママもいました。《息子が好きだから飼ってあげたいけど、飼い方が全く分からないの。》
そんな時は、飼い方を詳しくお伝えしつつ、お届けしました。
ちなみに、入れ物は海苔が沢山入っている円錐のプラケース。蓋にキリで穴を開けて土を入れてカブトムシ数匹入れます。
海苔のケースって頑丈で便利ですね〜。

今思えば

ここで度胸があったなと後で思うのは、ほとんど面識のないママにも声がけしたことです。
不思議なもので、息子のためなら多少の躊躇いは乗り越えて行動できるんですね。

子どもが潤滑油となって、ママ同士カブトムシの話題からきっかけを作り、良い関係になりました。そして、飼い方を伝えたり、こんな時はどうするのー??というトラブル対応などでも連絡を取り合ううちに、同志のような関係になっていきました。
カブトムシも飼ってみると可愛くて、子どもが増えたような錯覚になるのかもしれません。その仲間となれば強固な関係にもなりますね。

新しい関係構築へ 〜カブトムシの輪〜

気づけば、単なるママ友でなく、自分自身にとっての大切な友達が沢山増えていました。

子どもが同級生という事の繋がりだけではなくて、子どもがいる母同士の相談事などからたわいない話までするようになって、私自身も楽しくなりました。趣味仲間みたいな関係に近いのかもしれません。
こんなこと、カブトムシを飼い始めた当初は想像もしていません。

LINEのグループ機能を活用して、カブトムシグループも作りました。カブトムシの飼い方や、翌年の産卵状況のやりとりから、オスとメスの交換を口実に集まったりもしました。そうしながら、その後も仲良くしています。

カブトムシの輪が広がる

さらに、後からカブトムシを好きになった子達からも、カブトムシ分けてもらえませんか?と声がかかったりするようになりました。

その時には、我が家からだけでは足りなくなって、これまでに輸出されたカブトムシから産まれた2代目や3代目となる幼虫が、新しいお友達の家にもらわれていくなんてことも始まりました。
カブトムシが繋げてくれた輪が、どんどん広がっていく。なんとも不思議です。感慨深いです。

考えてみると

こんな、幸せなことってあるだろうか。
息子の《カブトムシを飼いたい》の気持ちから、どんどんどんどん展開していって、私の人生に大きな恩恵があるんだから!
私だけならこんな広がりはあり得ません。多分。

これこそ、虫好き男子母の、
名付けて【ハッピーカブトムシ外交】!!
大袈裟かなー?息子のおかげです。

付け加えて。

副産物として?
カブトムシや幼虫を届けると、ジュースやお菓子やパンや、実家から届いたママの地元産地直送の素敵な品をお裾分けして貰うことも。これは、ママ同士ならでは。とっても面白い!

そうしてブツブツ交換のような繰り返しから、ママ同士の繋がりは、より強固になっていったように思います。

もちろん、男子母あるあるで、やれプリント忘れた、連絡帳忘れた明日の時間割何?とか、ドリル忘れたページ写メして、牛乳パック急に準備できない!もらえる?のような助け合いは、この先もずーっと続いていきそうです。本当に本当に心強いです。

・・・・・続く

これは息子2人とカブトムシやら沢山の生き物を飼った時の思い出の備忘録です。いつか読み返せるように。そして、これから虫好き男子母になるかもしれないお母さん(お父さん)にもお役に立てたら嬉しいです。

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