出会い こま姫と月光丸
世は平安時代末期。
日の本の国は、きらびやかな貴族たち中心の政から、武士たち中心の政へと移り変わろうとしている。そしてこの時代には、人ならざるモノが存在しており、人々の生活を脅かしていた。
「こま姫様、あまり奥へ行かれては困ります」
「奥って言っても屋敷のすぐ裏よ、千代。そんなに心配なら先に戻ってもいいのよ?」
「そんなこと出来ませぬ!どんなときでも姫様のお側に仕えることが千代の役目でございます!」
「ふふ…なら、心してついて来なさいね」
「まぁ…!?」
こまは、自分に仕