にこ

にこ。アラサー♀です。 ここでは自由気ままに、思いついた物語を書いていく予定です。

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最近の記事

争い

あれから数日が経った。月光丸の怪我はすっかり回復し、一人で歩けるほどになった。 「もうすっかり動けるようになったようだな」 屋敷の庭を眺めている月光丸の後ろ姿に声をかけるこま。 ここ数日、月光丸の世話をしてきてわかったことは、彼は口数は少ない方で、感情をあまり表に出すこともなく、基本無表情であること。…しかし、よく見ているとほんの少し表情が和らぐときがある。 例えば今も、こまが声を掛ければ、ほんの僅かではあるが、口元に笑みを浮かべている。 「こまか…ああ、体力もだが妖力

    • 出会い こま姫と月光丸

      世は平安時代末期。 日の本の国は、きらびやかな貴族たち中心の政から、武士たち中心の政へと移り変わろうとしている。そしてこの時代には、人ならざるモノが存在しており、人々の生活を脅かしていた。 「こま姫様、あまり奥へ行かれては困ります」 「奥って言っても屋敷のすぐ裏よ、千代。そんなに心配なら先に戻ってもいいのよ?」 「そんなこと出来ませぬ!どんなときでも姫様のお側に仕えることが千代の役目でございます!」 「ふふ…なら、心してついて来なさいね」 「まぁ…!?」 こまは、自分に仕

      • はじめまして。

        はじめまして。 にこと申します。プロフィールにも記載していますが、ここでは思い立った物語を自由気ままに、好き勝手に綴っていきたいと思います。 執筆経験はまだまだ未熟なので大目に見ていただけると幸いです。 基本的に恋愛系がメインになると思われます。 執筆ペースは遅めかと… 表現力の乏しさに苦しめられているのだと察してください。 学生の頃から妄想好きで、それをネット上で披露していたことがあります。 社会人になってからは、なかなか執筆活動出来ていなかったのですが、話を考えること