見出し画像

【CA裏話】先輩がホテルチェックアウトの時間になっても現れない事件

私がまだ日系大手の航空会社で客室乗務員(CA)としてバリバリ働いていた時のお話です。

その日は金沢にてステイ(宿泊を伴うフライト)があり、朝パタ(早朝から働くフライトパターン)で3レグ(3便)のフライトを終えてホテルにチェックインをしました。
大の仲良しの先輩とのフライトだったので、いつものように制服から私服に着替えすぐにご飯を食べに街へ出かけました!行きつけのおでんやさんでゆっくりおでんを楽しみ、先輩は大好きなビールを飲んで二人仲良く過ごし大満足。

そして翌日の早朝、まだ朝が明けきっていない頃に事件が起こりました。

その先輩がホテルのチェックアウトの時間になってもロビーに現れない…。

一緒に飛んでいた大先輩のお姉さま方も心配そうにしており、そのうちお局さんたちが怒り出したらどうしよう?!と私は内心ヒヤヒヤ。そんな中、ホテルのスタッフの方が先輩のお部屋に電話をかけてくださり、先輩は「あと10分でおります!すみません!」と答えたとのこと。

少し待っていると先輩があわてた様子で現れたのですが、メイクも髪型もバッチリで寝坊じゃなかったのか…と私を含め待っていた全員が思っていたと思います。

しかし、先輩が私にこそっと耳打ちをして
「実はね、さっきホテルのスタッフさんからの電話で起きたんだよね」
と言ったんです。あれ?でもメイクも髪型もバッチリ決まっているけど?!

よくよく聞いてみると、前日一緒にご飯に行ってホテルに帰ってきた後、早朝からのフライトの疲れでメイクをしたままシャワーも浴びずに眠ってしまったそう。そして起きたらすでにチェックアウトの時間…。よほど疲れていたんでしょうね。電話で飛び起きて、制服だけ着てさっさと出勤してきたそう。

実は同じようなことをやらかすCAはけっこう多いようで、私が新人の頃にお世話になった教官も、新人の頃にホテルに着いてフライト用のマニュアルを枕にして制服のまま朝まで眠り続けたことがあると言っていました。

これからCAになる方や新米CAの方も気を付けて下さいね~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?