5月の音楽レク【田植え】
関東では、ゴールデンウイークが近くなると、田んぼに水が入ります。
「今年も田植えの季節が来たな~」と感じさせてくれます。
今回は「田植え」をテーマにしたプログラムです。
『夏は来ぬ』
佐々木信綱作詞 小山作之助作曲 明治29年
卯の花の垣根の写真です。満開で綺麗ですね。
この歌には「ホトトギス」「忍び音」「五月雨」「玉苗植うる」と季節の言葉がたくさん出てきます。
忍び音って何のことでしょう?
ホトトギスって何て啼くの?
五月雨はどんな雨?
早乙女って幾つくらいでしょうか?
田植えをしたことがありますか?
など会話のキーワードがたくさん出てきますね。
あらかじめ調べておいて、みなさんに尋ねてみましょう。
『田植』
井上赳作詞 中山晋平作曲 昭和17年
この歌をご存知の方は割と若い方のようです。
「み国のために」というところが時代を表していますね。
そうお話ししたら、ある方が「私は「みんなのために」と歌った記憶があります」と教えてくれました。
戦後は歌詞を差し替えて歌ったのですね。
貴重なお話を聞くことができました。
『森の水車』
清水みのる作詞 米山正夫作曲 昭和17年 高峰秀子
昭和17年に高峰秀子が歌いましたが、ヒットせず、昭和26年に荒井恵子が歌って大ヒットしました。
右の写真は田に水を入れるための足こぎ水車です。
当時の苦労がわかる一枚ですね。
この写真を見せると、懐かしそうに「乗りました」「足を踏み外すと恐いんです」などと声があがりました。
しばし、農家の方の思い出した話を聞いてみましょう。
きっと知らないことをたくさん教えてくれますよ。
『お百姓さんの歌』
竹内俊子作詞 羽生健夫作曲
検索していたらこんな歌を見つけました。
戦後、NHKラジオで「農村に送る夕」という番組があり、その主題歌っだったようです。
知っている方も知らない方も、すぐに覚えて歌えるようになってしまいます。
楽しい歌ですからみなさんで歌ってみましょう。
歌い終わって「蓑ってどんなものですか?」とお聞きしたら、90歳代の男性が「蓑と言えば太田道灌だね」という発言がありました。
そして、江戸城築城の功労者、太田道灌の山吹伝説のことを詳しく教えてくれました。
山吹伝説に出てくる「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに 無きぞ悲しき」という和歌もスラスラと話し、皆さんの喝さいを浴びました。
私は全く知らない話だったので、とても感動し、敬服しました。
こういう話が聞けたときは「この仕事をしていてよかったなあ」と思う瞬間です。
『いい湯だな』
永六輔作詞 いずみたく作曲 ザ・ドリフターズ歌 昭和41年
ザ・ドリフターズ「8時だよ!全員集合」のエンディングで歌っていましたね。
もともとはデューク・エイセスが歌ったのだそうです。
「一日田植えをして疲れをいやすのはお風呂ですね」ということで歌います。
この1曲で全国各地温泉巡りができますね。
『肩たたき』
西条八十作詞 中山晋平作曲 大正12年
疲れをいやす肩たたきの歌です。
しゃもじと鳴子 というように、2種類の楽器を配ります。
「タントンタントンタントントン」の時に楽器を鳴らしましょう。
簡単にできてしまいますね。
次は楽器ごとに「タン」組と「トン」組に分かれて合奏をします。
『かえるの合唱』
岡本敏明訳詞 ドイツ民謡
輪唱が比較的簡単にできる曲です。
職員の方にお手伝いいただき、それぞれのリーダーになってもらいましょう。
リーダーは前に立ち、大きな声でリードします。
歌詞は貼ると混乱する場合もありますので、剥がしてから歌った方がいいかもしれません。
次にこの曲でベルの旋律奏をします。
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