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10月の音楽レク【栗】

秋の味覚、色々ありますが、今回は「栗」に注目してみました。
栗の実を実際にお見せすると、みなさんとても喜びますよ。



里の秋 

斎藤信夫作詞 海沼実作曲 昭和20年

栗と言えばこの歌です。
暖かいいろりには栗の実を煮た鍋がかかっています。
お母さんと二人きり、思うのは戦地に行っているお父さんのこと。
無事で帰ってきてください、と祈っています。
昭和20年の作品、戦争の色が濃くあらわれていますね。
この曲はラジオ番組「復員だより」で流れていました。


大きな栗の木の下で 

イギリス民謡

子どもの遊戯の歌ですが、なぜか高齢者もよく知っていて楽しく歌くことができます。
お遊戯の振り付けは子どもっぽいのでしない方がいいと私は思っています。


どんぐりコロコロ 

青木存義作詞 梁田貞作曲 大正8年

栗とどんぐりは全く関係ありませんが、木の実つながりということで。
栗は何の木になりますか?
食べたことありますか?
など楽しい会話につながります。

私の現場では戦争中にどんぐりを食べた、という証言がありました。
粉にして団子のようにして食べたのだそうです。
あまり美味しくない、ということでした。
いずれにしても戦中戦後は食べる物に本当に苦労された方がいたのです。


女ひとり 

永六輔作詞 いずみたく作曲 デューク・エイセス歌 昭和41年

「丹波栗」は大きくて有名ですね。
古来からあり、朝廷にも献上されていたとか。
丹波は今の京都、兵庫、大阪にまたがった地名のようです。
そこでこの歌を。

歌を歌う時の効果として、「自己の周囲の狭い世界から未知の世界を想像することで新しい生きる力を体験する」ということがあります。
「恋につかれた女」のような体験はそうそうできることではありませんし、美しい着物を着て京都のお寺にたたずむこともできないですが、自分が歌の主人公になった気分になるのはそう悪い気もしませんね。

私はこういう歌を歌う時は「みなさん、恋につかれた女になったつもりで歌ってくださいね」と言います。
するとみんなニヤニヤ楽しい気分になります。


潮来笠 

佐伯孝夫作詞 吉田正作曲 橋幸夫歌 昭和35年

さて、栗の生産第1位は茨城県です。
日本の栗の60パーセントを生産しています。
潮来は茨城県にある水郷地帯です。
『潮来花嫁さん』という歌もありましたね。


支那の夜 

西条八十作詞 竹岡信行作曲 渡辺はま子歌 昭和13年

歌う前に、美味しい栗の食べ方を皆さんに聞きます。
「栗ごはん」「栗ようかん」「栗きんとん」などたくさんの発言を期待しましょう。
たくさん出たら、どれが一番好きですか?とひとりひとりお聞きしましょう。
認知の程度によってはそのうちの3つくらいを選んで聞いた方がいい場合があります。
たくさんあると選べられなくなってしまう方がいるからです。
でも、楽しい質問ですからたいがいの方は答えてくれます。

その中に天津甘栗があるかもしれません。
それでこの歌を歌います。
『蘇州夜曲』と並び、大人気の歌です。
「ああ ああ 忘られぬ~ 胡~弓の~音」のところ、歌うのが難しいです。
歌詞指しの方がこの歌を知らない場合、たいがい歌がバラバラになりますので、先に練習しておくのが良いでしょう。


どんぐりころころ(ハ長調)

ベルの旋律奏に挑戦です。
ベルを色分けしておきます。
カラーベルだと分かりやすいですね。

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