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捨てたい、けど捨てられない―機能不全家族で育って

第25回
 
子どもの頃、私は2歳差の弟と殴り合いの喧嘩ばかりしていました。
殴り合いといっても子どものことだから大したことではないと思われるかもしれませんが、私が5歳の時、3歳だった弟にお菓子の空き缶を頭めがけて叩きつけられ、数針縫う大怪我をしたことがありました。母から聞いた話ですが、弟が1歳の時、振り回していた延長コードが母の口元に当たり、差し歯が取れたこともあったとか。
小学生の時には、足を引っかけられて転んで怪我をしたり、太ももを思い切り噛まれて痣になったり、髪を掴まれ強く引っ張られたために髪が大量に抜けてしまったり…。弟との喧嘩はいつも、笑いごとでは済まない激しい喧嘩でした。
中2の時、大喧嘩になって目を殴られたことがあります。翌日にはまぶたが腫れて真っ青になってしまいましたが、親に学校を休みたいとも言えず、結局そのまま学校に行き、当然ですが周囲にとても驚かれました。
同級生は私のことを危険人物だと思っていただろうと、今になって思います。当時、担任の先生に「どないしたんや?」と聞かれましたが、どうしても素直になれず「ほっといて」と突っぱねてしまいました。
(2023.5)

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