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[1日1note#6]理解すればするほど 曖昧な答え になる

今日は、考え方のお話しです。


多くの人は、物事を判断する際に、

「Yes」か「No」、「良い」か「悪い」、「A」か「B」など、

二択の中から選択しようとするかと思います。


しかし、深い知識があったり、たくさんの経験値があると、

物事は単純な二択ではないことが理解できるようになります。


○×クイズのような、正解が1つしかないモノや

買い物に行った時の、どちらがお買い得か、

と言うような限定的な場面であれば、その二択の中に正解はありますが、

多くの場合、選択肢は2つ以上あります。

むしろ、

何が正解か分からないことが多いです。


「A」か「B」それとも「C」か、

「A」か「B」、その両方か、両方とも違うのか、

今のこの状況だったら「A」だけど、違う状況だったら「B」だ、

などなど、

前提となる条件や、判断基準が異なれば、答えも違ってきます。


このように聞くと、「当然だよね」と納得できる方も多いかと思いますが、

意外と、このことを忘れている人が多いように感じます。

特に、人に何かを教える、もしくは伝える場面で、そのように感じます。


患者さんに、生活指導や色々とアドバイスをしていると

「じゃあAをすればいいのですね?」と正解を求められます。

歯科衛生士やデンタルスタッフの研修での質問でも、同じように

「結局、AとB、どちらですか?」と正解を求められます。


知識や経験があればあるほど、前提条件や何を目標としているのか、など、

多くの不確定要素を同時に考え、

この場合はこれ、こっちの場合ならこれ、最低でもこれは必要、など、

ただ答えを示すのではなく、条件と一緒に答えを提示する必要があります。


よく「考え方の考え方を身につけましょう」などと言われますが、

何かを判断する時は、判断基準がないとその場での適切な回答はできないのです。


例えば、ダイエットをしよう!と考えている人に対し、

あなたはどんなアドバイスをしますか?

おそらく、この意気込みだけでは適切なアドバイスはできないと思います。

その人の今の体重は?体型及び筋肉量、体脂肪率は?

いつまでに、どのような体型になりたいの?

いまどのような生活をしているの?1日の運動量は?食事内容は?

など、

できる限りの情報を集めて、やっとアドバイスができるようになります。


タイトルである『理解すればするほど 曖昧な答え になる』

時と場合によって適切な答え(判断)は異なるので、それを理解すると、

安易に断定的な回答はできなくなる。側から見たらむしろ、曖昧になる

と言うことです。


物事を深く知り、考えれば考えるほど、単純な答えではない

と言うことに気づく。

そんな考え方のお話しでした。


忙しい日常では、時間をかけずパッと決めたくなりますが、

たまには時間をかけてじっくり考え、考えて考える機会も大切にしましょう!

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