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[1日1note#13]GABAを食べても意味がない!?

近年、高血圧、ストレス、睡眠対策などの健康効用が注目され

GABAを含んだお菓子や食品を多く見かけます。


数年前には、コラーゲンが流行りました。

しかし、コラーゲンの場合は、、、

サプリや食品などで摂取しても分解されてしまうため、

体内でそのまま吸収されて増えることはありません。

まったく意味がないわけではないのですが、

直接的な美容効果はなかったのです。


健康ブームによく見かける傾向ですが、

では果たして、GABAは意味があるのでしょうか?

今日はGABAについてまとめます!


GABAは、アミノ酸の一種で、γ(ガンマ)-アミノ酪酸といいます。

(Gamma-Amino Butyric Acid の頭文字をとった略称)

このGABAは神経伝達物質で、

神経の興奮や緊張、不安を沈める作用があるため、

不安障害や睡眠障害、うつ病、統合失調症などの

様々な精神疾患に関連していると推測されています。

そのため、

年々、GABAを添加した加工品が増えているのです。


さて、食べる意味があるのかどうかですが、、、

口から摂取しても脳内に直接届くわけではありません!

つまり!

GABAが添加されている加工品を食べても、

脳内のGABAが増えることはないのです!


やっぱりか、、、と言うようなちょっと残念な気持ちにもなりますが、

二次的な効果が見込まれるので、これを理解した上で

効果的に摂取することが望ましいのではないかと思います!


口から摂取したGABAは、胃腸で消化されて血中に入ります。

そして、

血管壁を通じて血管周囲の交感神経の働きを抑制し、

血管を膨張して血圧を下げます。

また、

交感神経の働きが抑制されると副交感神経が優位になるので、

リラックス効果や睡眠の質の改善につながるのです。

つまり、

脳内で働くのではなく、血中で自律神経に作用した結果なのです。


やはり、

GABAが入っているからこれで健康!というような安易な選択ではなく、

疲れた時や気分転換の時にちょっと役に立つサポートアイテムくらいに留め、

普段から、脳内のGABAを増やす工夫を心がける方が良いでしょう!


GABAは、体内ではグルタミン酸から生成されます。

脳内のGABAを増やすには、グルタミン酸だけでなくビタミンB6も必要です。

そして、そのグルタミン酸を多く含む食品は、

発芽玄米、トマト、魚介類、乳製品、発酵食品、乳酸菌、キノコ、昆布などです。

また、ビタミンB6はを多く多く含む食品は、

赤身の魚、肉類、レバー、豆類、果実などです。

なんと!意外と、両方とも多くの食品に含まれているのです!

そのため、

ファーストフードやインスタント食品など偏った食生活ではなく、

バランスの良い食事を心がけていけば十分摂取できるのです!


ついつい、手軽な食品に手が伸びてしまいがちですが、

普段からバランスの良い食事を心がけましょう!


ーーーーーーーーーーーーーー参考文献ーーーーーーーーーーーーーー

・ほすぴ 予防医学学術刊行物181号


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