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[1日1note#9]相手の発言そのものではなく、思考を理解する努力

本日は、考え方のお話しです。

よく歯科衛生士さんから、

「患者さんが言い訳ばかりで、指導したことをやってくれないんです」

と言った悩み、相談を聞きます。

また、

「院長先生が何を言っているのか分からないんです」や

「スタッフが文句ばかり言って足並みが揃わない」など、

スタッフから聞く、院長先生に対する不満、

反対に、院長先生から聞くスタッフの不満もよく聞きます。


このような問題は歯科の世界に限らず、

会社や学校、家族、友人との間でもこのような不満はあり、

人間関係がある所には必ず起こる問題です。


当事者にしてみれば、それがストレッサーであったり、

ストレス反応がでるモノで、解決したい問題だと思いますが、

一言で解決するような簡単な問題でもありません。

(ストレッサーとストレス反応については、こちらを参照ください)

(▶︎[1日1note#8]ストレスの正体を知り、正しく対処する


どんな場所でも、どんな場面でも起こる問題なので、

不満のない世界を目指すのではなく、

どのように向き合うかが重要になります。


不満に対して感情的な反応を示すのではなく、

なぜ不満に感じるのかなど、不満そのもと上手に向き合うことが

解決への糸口なのです。


この時に、ぜひ意識して頂きたいのが、

相手の発言そのものではなく、相手の思考を理解すること

です。


「相手の言っていることが理解できない」

これは、相手の説明が不十分だったり、支離滅裂だったり、

一貫性がなかったり、などなど、様々な原因が考えられますが、

その場でそこを責めても問題は解決はしません。

(上手くコミュニケーションが取れる関係であれば解決する場合もありますが。)


また、

相手が発した表面的な言葉の意味だけ理解しようとすると、

1度、頭の中に「?」が生まれ、

その「?」が解決する前に次の「?」が生まれてしまいます。


もし、そうなることが分かっているなら

もしくは、「?」が複数生まれてしまっているなら

相手がなぜこの発言をしたのだろうと言う

思考に意識を向けてみてください。


特に、相手の発言が感情的である場合、

相手の頭の中で、何回か変換が行われており、

事実ではなく感情を口にしていることが多いです。

もしくは、

何か文句を言っていたり、言い訳をしている場合は、

自分に非はない、自分ではどうしようもなかったトラブルがあったこと

を察して欲しいと言う気持ちが先に出ていることが多いです。


少し難しい感覚かもしれませんが、

相手が、その発言をした理由を探る、、、

相手の思考を理解してから、言いたいことを理解する、、、

意外にも、このように考えることで、

大きなトラブルや不満につながる前に解決することができたりします。


もちろん、時と場合によるので、

この思考ですべての問題が解決する訳ではありません。

しかし、

すぐに友人や頼れる先輩に相談することができない場合は、

この思考を意識するだけで、

自分の中に生まれる情動や歪みに対処できることがあります。


これから、マネージャーやチーフを目指す方や

相手と上手くコミュニケーションが取れないなと感じている方は

ぜひ参考にしてみてください。


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