人り
休日というものをあまり1人で過ごすことがなかった僕はすっかりと1人の休日を忘れてしまっていた。
放出することのできない孤独感、何かしなければいけないという使命感。
沢山の”感”が僕の中に渦巻いていて、その中心で僕が溺れかけていた。
1人で楽しむ、ということが僕には凄く難しい。
でも想像の通り、誰かと一緒に過ごしすぎる時には1人を求めてしまうんだ。
その相反する自分を確かに自分自身の中に感じることからは逃れられなくて、熱さで感覚を誤魔化すようにコーヒーを飲む。
来年には初めての1人暮らしが控えている。
どのくらい経てばこの渦の中から抜けることができるだろうか。
どのくらい経ったらこの渦の中を泳ぐことができるようになってしまうのだろうか。
これから変わってしまうかもしれない自分を切に感じて、
休日と共に自分を抱きしめた。
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