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いろんな考え方があってイイ。


先日の南岸低気圧の影響で、
雪の少ない仙台にも約20センチの積雪がありました。

わたしは
そのままに出来ない性分と
身体を動かすことが好きなため、進んで雪かきをします。

終わる頃には汗まみれの
頑張った自分の姿に満足するんです。


10数年前に盛岡に居た頃知りましたが、雪かきには暗黙のルールが存在します。

我が家は賃貸アパートです。
わたし以外の住人は、夫を含め雪かきをしません。

仙台は積雪が殆どなく、降ったとしても直ぐに解けるからでしょうか?


真意は知りませんが、
別にそれはそれでいいのです。

各々が困らなければ
なにも問題はありません。

アパートは共有部分もあるので、雪かきする場所を決めています。

我が家の駐車スペース、
我が家は1階の角部屋なので、そこまでのアプローチ、そして我が家の駐車スペースの目の前の公道です。


降り続くシーンとした夕方、
積雪の様子を確認しようと
ドアを開けてぎょっとしました。

昼過ぎに一度かいたのに、その量を上回る積雪があったのです。

ヨッシャ!!
と完全防備でいつもの場所を黙々とかきました。

汗ばんできたし、
そろそろ終わりにしようと
目の前の公道の雪を
道の真ん中まで出していました。

すると

我が家の道を挟んだ向かい側の
月極駐車場の端っこで、自分の車の雪を下ろしていた女性が私の方へ近づいてきました。


はじめましての方なのに、
特に挨拶もなく
目の前で立ち止まり
おもむろに話し出しました。


『ここに雪を出したら、明日の朝酷くないですか?』

一瞬わたしは
なにを言われているのかわかりませんでした。

ん?
なにがひどいの?

ホントは咄嗟にそう言いたかったのですが、

なんだかすごくこわばった顔つきで真剣なようすでしたので、
黙って話を聞くことにしました。

『そこの家の人、いつも私の車の前に雪を出すんです。私、悔しいから戻してやるんですよ。』

怒りを堪えた低音の声でそう言いながら
アパートの隣の家を指さしていいました。

知ってます。
隣の方、わたしとだいたい同じタイミングで雪かきしているんです。

今日も昼過ぎ、二人でやっていたんですもの。

確かにお隣さん、彼女の車の近くまで雪を出していました。

でもそれには理由があるんてす。


このあたりは住宅街。
背の高いアパート等の建物が連なっているので、駐車場の目の前は日陰になるのです。

新雪のうちに日があたる場所まで出しておかないと、ガチガチに固まってしまうのです。

逆に、
彼女の駐車場は建物の影響を受けず、日当たりがとても良いので
あっという間に解けます。

長年住まれている隣のお宅は、
そうやって過ごして来たんだと思います。


そもそも、
ここに越してきて初めての雪かきの日、

隣の方と、元アパート二階の住人がそうしていたので
勝手にお手本にさせてもらったんです。


そんないきさつもあったし、悶々とした彼女に適した言葉がみつからなかったので

『ま、明日は日中気温が上昇するみたいだし、あっという間に解けますよ』


とてもあっけらかんに、
そして一切解決にならない言葉を発したことで

余計にフラストレーションを抱えてしまったのか?
スタスタと向こうの方へ去っていってしまいした。



まぁいいかと
深々と降り積もる雪のなか、
彼女の気持ちを分解してみました。


おそらく
ずっとストレスを感じていたお隣さんと同じ行動をするあたしにムカついたのね。


何年間か溜めてきたコトを
本人に言えないから私に向けて吐き出したのかもね。

なんて自分なりに解釈しました。


イライラした時って
誰かにぶつけたくなりますもんね。

そして自分を正当化したくなるもんですよ。

早く雪を解かしたい
VS
自分のスペースに雪を出さないで欲しい

この両者
平行線をたどるだけで
解決はしないですよね。


わたしは思うんです。

人の数だけ考え方もおなじだけある。
どっちが良いか悪いのか?
で判断しないで、

そっか、そういう考え方もあるんだね。
と受け入れる。

自分の考え方をダメだと否定するのではなく、
あなたはそういう考え方なのね〜
的に受け止めるだけ。

だって、どっちにも言い分あるんだもの。

だから正解も不正解もないし、誰にもジャッジできないんですよ。

だからといって
モラルを乱す行動はなるべく慎みたい。

暗黙のルール、
相手の敷地に雪を入れては行けない。

ここはちゃんと押さえつつ、ね。



大雪警報が出た宮城県。
学び多き日となりました。


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