20年間お世話になった学校給食との別れ
仕事をしていて「ありがたいなぁ~」と常々感じるのが給食。
私の勤務先の幼稚園では、毎日、学校給食センターで作った給食がトラックで運ばれてきます。
自分が子どもの頃(幼稚園、小、中学校)+同じ地域の幼稚園に勤務した年数を合わせると約20年間、学校給食にお世話になっていることになります。
「給食のあのメニュー、好きだったなぁ」
大人になってからふと思い出すこと、ありませんか?
今日は、学校給食について書こうと思います。
好き嫌いが多くて給食が苦手だった幼少期
私、今でこそ給食が楽しみで仕方ない大人に成長しましたが、幼稚園~小学校の低学年頃までは、好き嫌いが多かったので給食が苦手でした。
1980年代半ば。
給食を残すことが許されない時代でした。
もう40年も前の話なのに、鮮明に記憶に残っているエピソードがあります。
幼稚園の年長クラスの時のこと。
「給食を食べ終わったら一緒に遊ぼう」と友達と約束をしていたのですが、私がなかなか食べ終わらないことにしびれを切らした友達が、給食の残りをそっとティッシュに包んでゴミ箱に捨てに行ったんです。
どういう経緯で友達がそんな行動に出たのかまでは覚えていないのですが、これ、あっさり担任の先生に見つかりまして。
こっぴどく叱られましたよねー。
自分が幼稚園教諭の立場になってみると、子どもがコソコソ何かをしてるのって面白いぐらいに丸わかりなんですよね(笑)。
そりゃ見つかるわ。
給食をなかなか食べ終わらない、といえばこんなこともありました。
あまりに時間が掛かりすぎて(というか、もはや食べることを諦めたのだろうと思われる…)友達が全員幼稚園から帰ったことがあります。
はい、居残り給食です。
園庭からバイバイと手を振る友達を保育室の机から見送りましたね。
一人残されてからも全然食べる気が無かったので、最後に一口食べたら終わり、ということになったと思います。
口に含んだ物を家まで歩く帰り道(川の土手)に吐き出したのを覚えていますから。
当時は、幼稚園児も小学生と同様に子どもだけで登降園していたので、両親もまさか我が子が居残り給食をさせられているとは思わなかったと思います。
これ、普通に考えたら虐待ですよね。
そんな時代でした。
甘くなりがちな給食指導…
給食が苦手な子どもの気持ちがわかるからこそ、給食指導が甘くなりがちなのが私の弱点。
食べることが好き!
友達と一緒に食べると楽しい!
美味しい!!
と感じられる子になってほしいので、
ある程度のおしゃべりは目をつむるし(黙食って何?)
音楽を流してほしいというリクエストには応えるし
苦手な物がある子は最低限の配膳量にとどめるし
で、毎日ゆるゆるやってます。
現在担任しているクラス(4歳児)の子どもたち、去年の担任の給食指導が厳しかったので、進級当初は給食が嫌だと泣いたり苦手な物も無理して食べたりする子が何人かいたんです。
それがこの調子なので、給食にストレスを感じることは無くなっていると思います。
食べなければ生きていけませんからね。
どうせ食べるなら楽しい方がいいですよね。
学校給食との別れ
勤務先の幼稚園は年度末で閉園することになっています。
同時に退職予定なので、この先学校給食に出会える機会はないかもしれません。
年度末まで、毎日の給食の時間を大切に過ごしていきたいなぁと思います。
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