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NoCoders Meetup #01 LT 「早く学ぶ手段としてのNoCode」

というイベントにてLTさせていただきました!
本記事はそのスライドとトークスクリプトの書き起こしです。

スライドだけ見たい方はこちらから👇


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はじめまして、本日「早く学ぶ手段としてのNoCode」というテーマでお話しさせていただきます。よろしくお願いします。

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今回はこんな人に向けてお話しします。
- ツールの名前は知っている
- けれどツールは十分に触ったことはない
- だからどこまでできるのかを具体的に想像できていない
- ましてや実務として使うイメージは持てていない
- NoCodeでどこまでできるのか、その可能性を知りたい

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そもそも僕は誰だということで、、、自己紹介です。
三上蒼太と申します。
普段はPeopleTech Companyのアトラエという会社で、yentaというビジネスマッチングアプリの企画・デザイン・分析などをしています。

NoCodeをキーワードとしてキャッチアップしはじめたのは5月ごろです。

↑のツイートがきっかけでした。
これまで業務でSTUDIOというWebサイトビルダーを使ったり、今は個人でBubbleを使った開発をしています。

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これまでに作ったもののご紹介です。
前職はベトナムのスタートアップにいたのですが、そのアプリLPやホームページをSTUDIOで構築しました。

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また、BubbleというツールでUpworkという海外のクラウドソーシングサイトのクローンを作ったり、
AdaloというツールでTwitterのクローンを作ったり。

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Glideというツールは皆さんもご存知かもしれませんが、それでAirbnbのクローンを作ったりしました。
右の事例は個人的に思い入れの深いものです。昨年都内でとある大型デザインカンファレンスがあったのですが、HPが少し見辛く当日のスケジュールをイメージしきれなかったんです。そこでGlideを使ってイベント用非公式アプリを作りました。友達ベースではありますが実際に数十人のデザイナーさんに使っていただき、「便利だった」と嬉しいフィードバックまでいただけました。

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さて、お伝えしたとおり、私は普段はデザイナーとして業務をしております。

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いきなり少しNoCodeから外れるのですが、まずスタンスの話をさせてください。
ぼくがデザイナーとして、デジタルプロダクトをデザインする上で大切にしていきたいと思っているのは、その世界観や体験作りにフォーカスするという定性的な目線と、サステイナブルな事業として確立していくための定量的な目線の両立です。

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その二つを両立させ良いプロダクトを作っていくために、僕らは検証したい仮説をいくつも持っています。そして重要なものから一つずつ確認し仮説を潰していく作業を行ないます。

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このアプローチにおいて重要なことは「早く学ぶ」ことです。

これを競合よりも早くかつ高い精度で行うこと、あるいは資金が尽きる前にやりきることがプロダクトを作る人間には求められていると考えています。

今は一部上場企業という比較的リッチな企業にいるのですが(もちろん予算という考え方はあり、それにはシビアです)、前職はシードラウンドのスタートアップにおり、そこへの必死さは相当なものでした。期限までにそれができなければ、事業継続ができず死ぬのですから。

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そういう意味で、デザイナーがエンジニアの手を借りずとも仮説検証がしやすくなるNoCodeツール群には非常に魅力を感じています。あるいは、エンジニアから重要度の低いタスクを巻き取れるということも、NoCodeの価値でしょう。

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僕は前職で、二つのページをSTUDIOで構築しました。これらはエンジニアの手をほとんど借りていません。借りたのはルーティングの設定くらい。
彼らはプロダクトのコア機能の開発にフォーカスしたまま、僕を中心にBizdevやマーケターなどの非エンジニアを巻き込んで作ることができました。

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「早く学ぶ」ことが大事とお話ししました。
NoCodeを使うと、それがうまく実現されそうです。

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ただ、やはりそれぞれツール特有のデザイン的な制限、機能的制限が存在します。
NoCodeは個人開発のプロダクトも少なくなく、困った時のサポートは手薄だったりします。
また、API接続ができないとリアルなデータでの検証が行えません。
結果、どんなツールがベストなのかを把握するのは多少困難な気がしています。

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だからこそNoCodeツールを使いこなしたいと思う僕らに必要なのは、それぞれのツールで何ができるのか、何ができないのかを正しく知ることです。
そしてそれらを正しく使うことです。
検証するための必要条件を正しく満たせるツールを選ぶことです。

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どうやってキャッチアップをすると良いのでしょうか?

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ツールやそのトレンドをキャッチアップしていく方法は、こちらのnoteに紹介していますのでよかったらご参照してください。

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特にMakerpadは良いです。僕はここの有料会員になっています。
(月16ドル〜と、やや高めです。今はなくなったようですが、僕は以前まであったLifetimePlanで加入しました。3万円ほどだったと思います)
Makerpadはノーコーダーのコミュニティ兼学習サイトです。

いろんなツールが紹介されていて、それぞれへのチュートリアルが豊富に用意されています。
無料でもいくらかは触れるのですが、有料会員になると閲覧できるチュートリアルが増えます。
また、会員になることで、MakerpadのSlackに入っていろんな人が開発している様子を覗けるようになります。

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(MakerpadのSlackコミュより)

また、いろんなNoCodeツール群のアップデート情報や関連ニュースを週次でまとめてメールで届けてくれるようになります。

特にSlackとメールのおかげで、日常的にNoCodeの情報が受け取れるようになりました。

(追記:2020年4月15日)
ユーザーコミュニティがSlackからオリジナルサイトに引っ越ししました。


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正しくキャッチアップできたとして、果たしてそれをどう活用できるのかが気になってきます。
いくつかのインパクトのある事例を共有し、NoCodeでどんなことができるのかの具体を膨らませていただけると嬉しいです。

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特にSwiggyはすごい事例でしょう。
これはインドのフードデリバリーでユニコーンになっている企業なのですが、Yeloというマーケットプレイス作成に特化したツールで構築されているそうです。
彼らはYeloを使ってWeb版から提供をはじめ、その後NativeAppもYeloを使っての提供を始めたと言います。

・・・そうYeloの中の人はいうのですが、個人的には怪しさを感じています。
というのも「Yelo Swiggy」と検索しても大した情報が出てこないのと、LinkedInでSwiggyのメンバーを検索すると結構な数のエンジニアさんが見つかるんです。実態は不明ですw

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Lambda Schoolは、オンラインのプログラミングスクールです。
TypeForm, Salesforce, Zapier, WordPress, Webflowなどを使い、入学プロセスから学生のオンボード、また教育支援、就職支援までをNoCodeで実現しています。

メインの学習用サイトはWordPressで構築し、入学プロセスはTypeForm、生徒の管理はZapierやSalesfoece、マーケティングに使うサービス紹介サイトはWebflowで構築されているとのことです。

複数のNoCodeツールを使いこなし、たしかに事業としての立ち上げを果たしている事例と言えます。資金調達も48Mしているそう。

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先ほど紹介したNoCodeコミュニティであるMakerpadも、もちろんNoCodeで作られています。
WebflowとMemberstackだそうです。

個人開発者のBenさんが運営元で、月に200万の収益が上がっていると言います。

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ここまでお話した中で、NoCodeは意外と身近という感覚を持たれたのではないでしょうか?
特にLambda Schoolの事例が顕著ですが、プロセスの一部をNoCodeツールで補完するという動きはおそらくいろんなIT企業では普通になされているのではないでしょうか?

STUDIOでLPを構築する事例は増えています。
あるいは何かのツールと連携してSlackBotを作るのもそうでしょう。
海外の記事を読んでいると、AsanaやTrelloもNoCodeツールだという人もいます。
そのほかいろんな便利ツールを、プログラムを書かずに使いこなすというのがNoCodeの概念と言えそうです。

どうでしょうか?NoCodeを活用するイメージがいくらか湧いてきますでしょうか?

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僕自身もNoCodeのキャッチアップをはじめて日は浅く、NoCodeの活用を模索している一人です。

引き続き模索していきますし、もしその共感してくださる方がいらっしゃいましたらTwitterででも、お声がけください。

僕個人は、大切な人の課題を解決して心から喜ばれるプロダクトを作り続けられる人になりたいです。
そのアプローチで早く学んでいくために、高速で検証できるNoCodeというツールを上手に使っていきたいと考えています。


読んでいただきありがとうございます!サポートは次回の執筆に役立てさせていただきます。 普段はTwitterでつぶやいています 👉https://twitter.com/sota_mikami