ギャルゲー『After…』〜こういうのでよかった コメディ Edition【SS】


4コマ漫画のノリ。

(エロゲーだから18歳未満は見ちゃだめだぞ。このSSは全年齢だぞ)


「我孫子慶生」

慶生「僕の名前は我孫子慶生。主人公の妹に一目惚れしたから僕の実家(寺)に初詣に来たところを知り合いに襲わせるゲス野郎だよ。僕が格好よく助けて渚ちゃんを振り向かせる完璧な計画さ」
慶生「さーて順調に行ってるかなー」
祐一「やめろ! 俺の妹に手を出すな!」
モブ「ぐえー」
慶生「ちっ。祐一のやつ早いじゃないか。くそ、失敗か…」
祐一「渚! 大丈夫か!」
渚「お兄ちゃん……もう、いやだよ…あたし、いやだよこんなの…」
慶生「……」
慶生「くそ……尊いなあの兄妹…」
紘太郎(がばがばだなこの慶生)


「滝谷紘太郎」

紘太郎「俺は滝谷紘太郎。慶生はいじめられてたところを助けて以来友達だと思ってたぜ」
慶生「びくっ。こ、紘太郎。どうしたのさ、こんな林の奥で……へへ」
紘太郎「いや別に。お前さ」
陽子「あ。いた。紘太郎」
紘太郎「げ。陽子」
陽子「…げ。って言った? いま」
紘太郎「い、言ってない言ってない」
陽子「そう? よかった…すごいね。人混み。会えてよかったわ」
紘太郎「あー。そうだな」
陽子「……うん」
慶生「幼馴染のくせに祐一と汐宮とちがって絶妙な距離感しやがって……尊い…」
紘太郎「声出てるぞ。がばがばだなお前」
慶生「しまった」
紘太郎(悪いやつじゃないんだよなあ)


「喜志陽子」

陽子「喜志陽子。紘太郎の幼馴染」
陽子「紘太郎」
紘太郎「なんだよ」
陽子「んーん。なんでもない。えっと……汐宮さんたちは一緒じゃないの?」
紘太郎「ああ。この人混みだから、はぐれたんだよ」
陽子「そう。我孫子くん」
慶生「は、はい」
陽子「あけまして、おめでとう。ご実家のお手伝い……こんなところでも、すること、あるのね。大変。ごめんね、私たちばっかり浮かれていて」
慶生「あ、はい…いえ…」
紘太郎(無自覚って怖えなー)


「汐宮香奈美」

香奈美「私、汐宮香奈美。祐一の幼馴染でみんなの友達……なんだけど」
香奈美(一部始終を見た結果出るタイミング失ったわけ。どうしよ)
紘太郎「おい汐宮」
香奈美「はひ。た、滝谷くん?」
陽子「あ、香奈美ちゃん。あけましておめでとう」
慶生「お、おめでとう…」
香奈美「あー…えっと」
慶生(う…僕のこと見てる…)
香奈美「……うん。おめでとう。ねえ我孫子くん。いまお手伝い大丈夫なら4人でお参りしちゃおっか」
慶生「え? いや、僕は…」
紘太郎「なんだよ慶生、らしくないな。行こうぜ」
慶生「あ、う、うん…」
陽子「高鷲くんと渚ちゃんは?」
紘太郎「大丈夫だろ。祐一がちゃんと渚ちゃんと一緒にいるって。なあ汐宮」
香奈美「うん。そうだと思う」
香奈美(滝谷くんってほんと抜け目ないなあ)
紘太郎「汐宮ってほんといいやつだよな」
香奈美「ふふ。滝谷くんには負けるわ」
陽子「はい。我孫子くん。お賽銭用の五円玉。あ、私の分はちゃんとあるから、安心してね」
慶生「あ…ありがと」


「高鷲渚」

渚「高鷲渚です。お兄ちゃんの妹です。お兄ちゃんラブ」
渚(さっきのお兄ちゃん…格好良かったな。怖かったけどなにかされる前に助けてくれたし…)
渚(結果的には二人っきりでおんぶゲットで渚大勝利では?)
祐一「渚のことおんぶするのなんていつぶりかな」
渚「へ? あ、えっと…そうだね。子どものころ以来かな…」
祐一「いまでも子どもだろ」
渚「そんなことないもん」
祐一「そうか? ああ、そう言われてみれば重くはなったかも」
渚「げしげし」
祐一「痛い痛い」
渚「お兄ちゃんのばか」
渚(えへへ。お兄ちゃんの背中温かい…)
祐一「痛い痛い。しまってるしまってる」


「高鷲祐一」

祐一「みんないまごろ無事に初詣してるかなあ」
渚「あ…ごめんね、あたしのせいで…」
祐一「あ、ごめん、そういう意味じゃ…」
祐一「いつもどおりで落ち着くよ。俺」
渚「え?」
祐一「いや、夏に渚たちがワンゲルに入ってさ、6人でわいわいやって……それで、こうやってイベントやったりして。山登りはあんまできてないけど、結局は渚と二人っきりだなって。これが当たり前なんだよな」
渚(好きです)
渚「そ、そうだね」
祐一「うん」
祐一「普通に、今まで通りに、今年も良い一年になりそうだって思うよ。あ、遅くなったけど。あけましておめでとう。渚」
渚「うん。おめでとう。お兄ちゃん今年もよろしくね」
祐一「こちらこそ」


「サイファとルー」

ルー「ルーだよー。こっちはサイファ。あたしもよくわかんないけど死んじゃった人を来世にご案内♪ したりたまに間違って死ななくていー人を死なせっちゃたりしてるよ」
サイファ「…」
ルー「?」
ルー「サイファ、なにしてるの?」
サイファ「ああ、いや……」
ルー「ゲームだ。あふたー?」
サイファ「ああ。悲しい運命を人が楽しむためのものだ。拾ったのでな」
ルー「私たちがいるこの魂を導く場所ってゲームとかできたんだ…面白い?」
サイファ「いやな気持ちになる」
ルー「やめればいいのに…」
サイファ「人も我々も愚かなものなんだよルー」
ルー「へんなの」



(『After…』はおふざけ要素激薄&会話とキャラ同士の距離感が生々し過ぎるからコメディタッチにする妄想が捗る・・・・おしまい)

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