見出し画像

50代からの登録養成課程 中小企業診断士2次試験対策とのアウトプットの違い

 今春から登録養成課程に通学をはじめて、いくつかのグループワークによる演習をおこない、自分の知識やヒューマンスキルで足りない面や多くの人の多彩さに気づかされてばかりです。
 今回は昨年の二次試験の受験を経験し、今春から登録養成課程に通い始めて気づいた第二次試験との差異について書き留めます。

養成課程は協働作業、プレゼンや質疑応答での傾聴力と対話力

 まず、多くの方が受験をする中小企業診断士の第二次試験には、以下の特徴があります。

 1)与件に無いことは記載しない(アイデアではない)
 2)解答には字数制限がある(時間の制限もある)
 3)個人で回答をする
 4)解答にあたりコミュニケーション力は不要(別途、「面接」はあり)
 5)正解(模範解答)に基づいた採点により点数化
 6)年に1回の評価
 7)1次試験を受ければ誰でも受けられる
という特徴があります。
 大量の1次試験合格者から第二次試験で採点するにあたり、上記の構成は必須となります。

その一方、まだわずか2か月弱ですが、私が登録養成課程のカリキュラムにて実施したグループワークを通じて感じた差異は
 1)与件を大事にしつつも、外部の情報を調べて最適解を出す
 2)解答には字数制限はない。時間の制限(資料作成や発表)はあり
 3)グループで意見を合意形成。
 4)プレゼン、質疑応答、他者発表へ質問をする対話力や傾聴力が必要
 5)正解はない。考え方やアウトプットに至った経緯が重要。
 6)6か月~2年にわたって回数を重ねて評価
 7)1次試験合格し、登録養成課程の選考に通った場合に受講できる
という特徴があります。

 こうやって見比べてみると、それぞれのプロセスで評価を得て中小企業診断士になるために鍛えるスキルやトレーニング方法は全く異なります。
 最終的にはどちらも対外的には同じ中小企業診断士です。学んできたプロセスが違いますが、これは良し悪しはないと感じています。

 中小企業診断士を目指す人にとって、どちらのアプローチが良いかは個々人それぞれのキャリアや相性、懐事情があるのかなと思います。

 登録養成課程に通い始めてまだ2か月弱ではありますが、現時点で私はまず、両方のルートを受験できてよかったです。
 そして、登録養成課程の合格校の中から自ら通学する学校を選択できたこともよかったです。
 この自発的な決意が今の努力のベースにつながっていると感じています。

 そのうえで、登録養成課程が2次試験と異なる7つのポイントを十分に理解をし、養成課程出身としてのスキル特性に磨きをかけつつ、2次試験のような個の能力、文章を洗練させる力、与件に寄り添う力も意識して引き続き研鑽を重ねていきたいと思います。

 そして、登録養成課程間の方々の架け橋を担い、登録養成出身と二次試験出身で区別しない関係を構築できる存在になりたいと思っています。

最後までご覧くださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?