50代からの登録養成課程 63歳の再雇用の実情から学び活かすべきことは
私は50歳を目前にキャリア自律、副業による会社以外の社会貢献、退職再雇用による収益減少のリカバリーなどを考えて中小企業診断士を目指し、第1次試験合格後は登録養成課程を志願し、入学するに至りました。
今回は、自分の現業とは業界が異なるので完全に当てはまるものではないのですが、Webに63歳で再雇用で働く方へのインタビュー記事がありましたので、この内容を踏まえ、63歳の現況から改めて今、備えるべきことなどについて書き留めたいと思います。
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50歳代をピークに収入は急降下し、最大7割減まで下がると心得る
どこの会社もそうなのでしょうが、一般的に大手企業の目安として、ピーク時は50代に1000万円前後、その後、再雇用などを経て、500万弱になり、そして再々雇用で300万円~400万円になるような賃金カーブのイメージです。50代前半から60代前半になるまでの10年間で体力、職場の境遇などは大きくは変わらないし、まだまだピーク時と同じようにできると本人は思っても、会社の制度で給料の大幅ダウンが決まっている会社は多そうです。
最近は晩婚化により、30代になってから子供が生まれる人も多く、その場合は子供もまだ大学生で一番お金がかかる時期でもあり、住宅ローンの完済もまだの人も多いため、この年齢に伴う本業からの給与減はかなりの痛手になると思います。
そうはいっても、今の60歳はバブル期の恩恵にあずかったと一方では言えます。その一方で、この世代はモーレツ社員として24時間、粉骨砕身、会社のために汗水を垂らしても、最近は若手の採用のために若手だけベースアップが多かったりと、我々が思っている以上に「損な役回りを時代として求められた」世代です。その世代の先輩がたが今、60歳~65歳で退職再雇用で年収減に陥っていると見受けられます。
この世代は転職経験も市場も無かった世代で、「勤め上げる」つもりで会社を選んでいます。そんな「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の精神で会社と向き合っていると、再雇用による給与の減少などについても、まずは飲み込んで、そこから自分なりに何とかしようとしてしまいます。そして、転職という言葉もこの世代の方々の「オレの辞書」には記載されてないです。
生物学的には加齢による衰えも出てくるし、実際に健康診断の数値も気になりだしたりする年齢ですが、総じてそれでも「給与の急速な減少は納得がいかない」と思う人が多そうです。
昔は後輩であった年下の上長に使われ、なんとなく60歳を超えると前の役職を知っている人からはよそよそしい言葉遣いになったりと、給与面以外でも「一抹の寂しさ」を感じることになります。
モーレツに働き、家を建てた途端に単身赴任となったり、子供とは平日は会話もなく、土日もゴルフ接待か疲れて寝ているだけで家族とは更に疎遠になる生活を長らく続けてこられた世代です。
上記のライフスタイルと自分のライフスタイルを重ねると「近い感覚」というのが50代前半ではないでしょうか。
若い頃は今の60歳代のリーダシップのもと、忙しいときは終電やタクシーで帰る日も多く、また出張も海外含め、いろんな場所に足しげく通い、人間関係を構築して仕事を進めることが多かったです。
60代の人たちも選択肢に転職がなかったですが、50代も35歳過ぎたあたりから、ようやく、転職市場がより活性化した世代です。
よっぽど優秀な人が会社の待遇に不満を持って辞めるが、その後も転職を繰り替えす人が多かったり、そもそも新卒採用をせずに、中途採用のみで高給を武器に人を集める企業が増えたのも、インターネットが世の中に浸透した20年前ぐらいかなという印象です。
60歳の年収減に備えてすべきこと
50代が給与の大幅減少の荒波に備えて今すべきこととしては、
当たり前ですが
(A)収入の口を増やす
(B)収入の単価を上げる
(C)支出を減らす
に尽きると思います。
(A)の収入の口を増やすには
(1)副業の準備をする
(2)自己啓発を行い、職業訓練をおこなう
(3)投資を学び、資産運用をおこなう
中で、どれが手っ取り早く始められ、自分にとって
継続的に取り組みやすいかだと思います。
私は、副業の準備に向けて勉強を行い、そしてわずかなお金ですが投資信託や株式投資に回して、多方面で収入を増やす準備をしています。
(B)の収入の単価を増やすためには、やはり本業の業績を上げていくしかないですが、目標を明確にし、その成果を明確に伝える努力もしなければと思っています。そのためにも目標設定、業績すり合わせ、面接などできちんと伝えるべきことを伝える努力をもっとしなければとおもいます。
(C)の支出を減らすことはここ10年は子供の教育費などで難しいかなと思っています。この10年は子育ての最終ステージなので、よいお金の使い方になるようにしたいと思います。
60歳になってから、「50歳になってああすればよかった」と思うよりも、「50歳のころから長期で準備をしてきて良かった」と思い、より自律的な職業の選択とある程度の余裕のあるライフスタイルの構築にむけて、取り組んでいければと改めて思いました。
まずはそのためにも中小企業診断士として事業を展開すべく、この登録養成課程で学ぶ2年間を充実していくことが大事だと思っております。
最後までご覧くださりありがとうございました。