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50代からの登録養成課程 就活は「とりあえずコンサル」よりも事業会社が良い

 一昔前の就職活動では旅行代理店や通信、銀行が人気でした。最近は学生や転職者から人気がある就職先はコンサルティング業界と紹介する記事が掲載されていました。 
 私もサラリーマン人生の中で様々なコンサルティング会社やシンクタンクの方々と仕事をさせていただきました。
 今回は私の四半世紀前の就職活動の頃と比べてなぜ、今コンサルティング業界が人気なのか?また自分に当てはめるということで、現在、転職として、中小企業診断士の取得を目指し、登録養成に通う50代男性にもコンサル業界への纏足の望みがあるのかについての所感を書き留めます。

コンサル業界の3K

 コンサル業界はいわゆる3K(高収入、高スペック、きつい笑)というのが私の印象です。
 高スペックと私が思う理由は、これまで仕事でご一緒したコンサルティング会社の方々に起因するのですが、契約前の提案書には今回のPJを担当した場合のPJメンバー紹介があります。そこに記載されているコンサルタントの多くの方のプロフィールには
 1)旧帝大の学部卒または院卒(且つなぜかPJと関係なさそうな学部卒)
 2)海外のMBAまたは国内の旧帝大のMBAを取得済
 3)事業会社で事業を経験済み
 4)公認会計士、US-CPA、米国弁護士などを取得済
 5)スタートアップの役員を経験すみ
がこれでもかと列挙されておりました。
 気が弱く、学歴コンプレックスな私は、コンサルタントの方と初回に会う前から少し圧倒されていた気がします。
 時代も変わり、私が当時思っていたコンプレックスは今の時代に感じる人はあまりいないのかもしれません。コンサルタントになるための裾野も広がったことも一因な気がします。
 コンプレックスを感じることなく、コンサルに人気が高まる理由の1つにはやはり高収入が挙げられます。
 高収入が約束され、且つ仕事を通じてお客様側の経営者との議論に参加することは、非常に貴重な経験で多くのことを学ぶでしょう。卒業後、事業会社につとめずにコンサル業界での勤務を通じてビジネススキルを学び、その後に行きたい業界を改めて決めてから転職をと考えている人も多くなり、ますますコンサル業界に人気が集まっているようです。
 コンサルタント会社では複数のPJにアサインされ、そこで様々な業界のリアルな課題にコンサルの立場で入っていくことで、業界を理解し、人脈を形成し、その後の自分の進むべき業界を決めていく人も多いようです。

最初の就職はコンサルより事業会社で現場力を学ぶべき

 以上の点からコンサル業界に人気があるのもわかる気がします。
 でも、やはり「コンサル業界で成功する」ためにも、私は最初は事業会社に入って、そこで下積み含めて現場力を身に着けるべきだと思います。
 新卒でOJTを通じてお客様対応センターや工場、営業でのクライアント周りなど、ビジネスのバリューチェーンに新卒で飛び込んで吸収することもコンサルに引けを取らない貴重な経験と思っています。
 そのリアルな下積み経験がコンサルとして、特に伴走型支援をするにあたっては重要な経験になると思っています。コンサルの当たり前や絵にかいた餅のような資料では通用しない、組織は動かない、ということを理解したうえでお客様への提案をできることは他のコンサルタントとは違う強みにもなると思っています。
 コンサルティング業界にはいつでもいけるが、事業会社の現場の下積みは若い人材の専売特許だと思います。この経験をもって合理的でない部分も理解しながら日本的経営や組織のチームビルディングを肌感覚で学ぶことも重要だと思います。そのうえで、コンサルティングの思考法は中小企業診断士の資格試験を通じて学んだり、事業会社で派遣される国内外のMBAや大学の単科コースなどで研鑽をはかっる道もありなのではと思います。

 最近のトレンドを細部まで調べずに古臭い考えだったかもしれません。
 最後までご覧くださりありがとうございました。

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