毎日はウルトラでマックスだ
記事中の写真は、
カメラ:Nikon New FM2
レンズ:Nikkor 50mm F1.4 Ai改
フィルム:Kodak Ultramax 400
の組み合わせで撮影しています。
FM2に詰めていたKodak Ultramax 400を現像したので、きょうもいそいそと。
フィルムはどちらかというと富士フイルム派です。
なんで?と聞かれると答えに窮してしまうのですが、なんとなくコダックのパッケージの色合いが毒々しい気がするのです。
(それだったら富士のPRO400Hも毒々しいだろ、と自分でツッコんでみる)
でも、まとめて買うとコダックの方が安いもんで、ついつい用もないのに買っちゃったりするんですよね。
そんなわけで、冷凍庫を整理していたら出てきたUltaramax 400を、最近はカメラに詰めてお散歩しています。
「ウルトラマックス」、すごい名前ですね。
Ultramaxというと、鮮やかな青空のイメージが強いですが、僕はあの青色に遭遇したことはありません。
現像を頼んでいるお店のクセなのかもしれませんが、上に載せた画像のような優しい青が出ます。
キンモクセイがアスファルトに落ちて濡れそぼっているような、秋の口の雨上がりの朝のような空の色、とでも言いましょうか。わかりにくいですね。つまり、とても好きな色合いです。
晴れた日のお散歩には、ちょうどいいフィルムだなと思います。
途中で36枚を撮りきってしまっても、カメラのキタムラへ行けば必ず置いてありますしね。(ネット販売の倍くらいの値段で)
太陽の位置が低いと、できあがる写真もちゃんと赤っぽくなります。
緑は鮮やか。ちょっとデジタル臭い色相と彩度にも見えますが、これはスキャンの加減でしょうか。
ただ、曇り空だと途端に色がくすむイメージ。
そして、富士のフィルムに比べて、蛍光灯による色かぶりが強く出る気がします。室内で撮るなら、僕は迷わず富士を詰めてます。
この写真は、歯痛で動けなくなり仕事を休んでのたうちまわっていた時に撮ったもの。手をのばしたらカメラがあったので、見えている天井を記念に(?)撮影。
部屋の照明は蛍光灯ですが、白色の壁はしっかり緑色です。
ちなみに、フィルムの銘柄による色の違いというものに関しては、レンズや現像・スキャンをお願いする店(のクセ)・現像液の状態・フィルムの使用期限などによっていかようにでも変化するものだと思っています。
それ以前に、多くとも月に2~3本撮って近くにある店で現像しているだけのようなフィルム素人の僕には、違いなんて分かりません。
以前にも、フィルムはそんな細かい違いはざっくり無視して大雑把に楽しんでいる、という話をちょこっと書きました↓
だから、フィルムごとに写真を整理して色がどーのコントラストが粒状感がこーのと語ることにさしたる意味はないと思っています。
が、自分が思っていた通りの色の空が写っていたり、偶然の色かぶりが写真を思いがけずかっこよくしてくれていたりしたら、楽しいもんです。
偶然を、楽しむ。
こんな写りをするかな、と予想しながら、それが当たったの外れたのと一喜一憂する。なんか競馬やら宝くじみたいな楽しみ方ですが、僕にとってのフィルム写真はそんなふうに日常にささやかな「宝くじ」を授けてくれる存在です。
ギャンブルをする人って、玄関をまたぐ足の順序を固定するだとか、日付に自分が決めた特別な番号をかけた数字を選ぶだとか、日常のささいなことに願をかけたりします。
そうすることで、ちょっとしたことが大きな幸運をもたらすビッグイベントになったりもする。
フィルムだってそれと一緒で、ともすれば見過ごしがちな日常を最大限におおごとにするための手段なのかもしれません。未来の自分が楽しむための、ちょっとした投資なんです。
(11月になり、ふと思い立ってnoteの書きぶりを敬体に改めました。理由というほどの理由でもないですが、なんとなく親しみやすい人でいたいな、、、あわよくば友だちがほしいな、、、、みたいな、もくろみ・・・)
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