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#1 カクテルコンビニ

第一弾はカクテルコンビニ。
コンビニではありません。
日本だと新宿にローソンに併設された立ち飲みバー「お酒の美術館」がありますが、そういったものとは少し違います。(少し前に話題になりましたが、今も存在しているのかは不明)
まだ日本での情報は少ないので、現地のSNSやメディアから確認できたものをまとめておきます。

カクテルコンビニとは?

発祥は?

中華人民共和国です。
正式名称は「amethustos ready to drink」
江南西などのエリアにあるようです。
中国名は「創意カクテルコンビニ」
ギリシャ語で「酔わせない」という意味の「amethustos」です。

江南西の店舗 小紅書より

コンセプトは?

人それぞれ、好きなお酒を好きなように飲むことをコンセプトに、お客さん自身で作る形態に

小紅書上ではUGCがかなり生まれています

どのようなサービス?

基本的にセルフサービスで好きな飲み物をレジに持っていく形。
ノンアルコールとアルコールのドリンクが冷蔵庫に入っており、自分好みのカクテルをDIYで作る仕組み。
炭酸水、ライム、ミントなどは無料のようです。
回転寿司のように回っているかわいいラベルのカクテルは店内で作っているもののようです。

実際の店舗 小紅書より

客層は?

主に20代の若年層が多いようです。

中国では同形態の店舗が

WAT というカクテルコンビニ風の店舗も出現しています。
運営主体が同じかは不明ですが、個人的にはこちらの方がビジュアルがいいと思います。

WAT 小紅書より
店舗の様子

ポイントは?

人件費を低く抑えることができる

基本的にお客さん自身で作るスタイルなので、サービスを提供する人件費を削減することが可能です。
実際の店舗でも2〜3人で回しているようです。(キャッシュレス化は必須かも)

原価が安い

ドリンクもオリジナルのものがほとんどなので、完成品を仕入れるのではなく、原価を抑えることが可能となっています。

日本にない

2023年5月現在、日本国内には同様のクテルコンビニという形態のお店は存在していないようです。

Z世代には受けそう

回転寿司風ディスプレイが必要かどうかは微妙ですが、Z世代の層には受けそうなコンセプトです。
また、DIYで無限カスタマイズができる点も注目ポイント

追加すべきポイント

低アルコール飲料を中心にする

若年層のアルコール離れが進んでいることから、高アルコールのカクテルではなく、モクテルに近い、低アルコール、もしくはノンアルコールドリンクをメインにした方が良さそう。
中国の店舗ではノンアルコールもあったものの、メインはアルコールが比較的高めのカクテルが中心だった。

オリジナルブランド展開

既存商品ではなく、自社オリジナルのドリンクを販売していくのも1つのポイント。ドリンクだけでなく、フードやスナックなどの展開もできれば◎

EC展開

オフライン店舗だけでなくあ、オンラインでの販売促進にも力を入れるべき。輸送費の観点からオンラインではドリンク以外の商品を出した方が良さそう。

回転寿司風ディスプレイが必要か否か

ビジュアルとしてはいいが、もう少し省スペースにしてもいいかもしれない。

ディスプレイだけで、あまり意味はない

マーケティング要素を売りにする

自社製品だけでなく、この場所に置くことによってプロモーションの一環になるような見せ方ができれば、キャッシュポイントを増やすことができる可能性がある。
カスタマイズをベースとすることで、各メーカーが独自で取り組んでいるレシピなどもお客さんの発想から生まれ、それが発信されUGCとなる。結果として商品の認知度拡大や販売促進の一助になれば、toC向けだけでなく、toB向けの売上を作ることが可能になる。

随時、思いついたものは追加していきます。

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