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こんなところにも「軽労化」

私たちが製品やサービスの開発コンセプトとしている「軽労化」(商標は当社が所有しています。)ですが、このnoteでも何度もご紹介していますが、念押しで、あらためてご説明します。

「軽労化」のコンセプト

ご理解いただけていますでしょうか?

私たちの製品である「スマートスーツ」は中高年の労働災害で最も多いと言われている"腰痛"を対象としてますので、疾病リスクの軽減とか書いていますが、実は、作業(動作)にかかる負担を減らす工夫がされている商品はたくさんあります。

例えば、今では自動車に当たり前に装備されているパワーステアリングなども、そのひとつと言えるでしょう。車の運転でステアリング(ハンドル)を回す行為はアシスト機能の有無に関わらず変わりません。また、普通の人の体力であればアシスト機能がついていなくてもハンドルを回すことはできるでしょう。

しかし、ハンドルを回すのにはそれなりに力が必要です。(特に停車した状態でハンドルを回す場合)この動作を快適に行えるように、身体にかかる負担と疲労を軽減しているのがパワーステアリングです。

また、ステアリングを回すという行為には適切な調整能力が求められます。適度な調整は運転の経験などによって得られるものであり、これによって体力(認知力)を刺激することにもなります。

以上のことを考えれば、上に掲げた軽労化の要件を満たしていることがわかります。軽労化と言えば新しい技術のように思われるかもしれませんが、実は自動車のパワーステアリング機能のように身近なところにもあったのですね。

最近では車の運転がさらに自動化しました。ステアリングの調整までも機械(ロボット)がやってくれます。これは軽労化を超えて、自動化に分類される制御になります。

また、パワーステアリングには該当しませんが、すごく重たくて動かすことができないハンドルに対して、自分の体力を増強するというアプローチもあるかもしれません。これは増力化に相当します。

自動化、増力化、軽労化の考え方の違い

自動化を目的とするのか、軽労化を目的とするのか、さらに、自らのパワーを高める増力化なのか。使われる場によって選べるようになると良いでしょう。

スマートスーツは軽労化機能をモノではなく、ヒトに組み込んでいます。ころをウエアラブルと言います。

作業者の体力の状態によって、必要な技術は異なるのです。