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スマートスーツの効果の実証について

ご安心ください。
スマートスーツの軽労化効果はさまざまな手法によって実証されています。

多様な作業現場でスマートスーツを導入する際に、実施者から効果の実証を求められることがしばしばあります。
私たちは創業以来、あらゆるところで何度も何度も実証実験をやってきました。そのたびに、スマートスーツの腰部負担を軽減する効果、軽労化効果を実証してきています。

われわれは大学発ベンチャーですので、スマートスーツの開発や設計の際には、北海道大学で何度も実験を重ねています。その成果を活用し、試作品をいくつも制作した上で現在の製品の仕様を決定しています。

効果の確認や実証方法もモーションキャプチャや筋電の計測、あるいはデジタルヒューマンを使った評価、作業者のアンケート調査や作業中の血液検査、呼吸、心拍などのバイタルデータの測定などを行い、さらに、ロボットの専門家、工学者、データアナリスト、理学療法士、医師、介護士、看護師など様々な立場の専門家に入ってもらい、あらゆる角度からの検証をしています。

それらの結果は論文や事業報告書として発表されています。また、スマートスーツの開発関連の研究をした学生は北大から学位を取得しています。

したがって、スマートスーツの効果は、正しい着用方法で使用していただければ必ず効果を得ることができます

しかし、スマートスーツの効果は「軽労化」なので、作業者を増力することはできません。つまり、”できないことができるようになる” ことはありません。これは、効果を見る上で、本人にしかわからないことです。

側から見ている人は、スマートスーツを着ていようが、いまいがやっていることは同じに見えるわけで、(ただし、作業姿勢が変わります。)

科学的に実証されていても、本人が効果を感じない場合もあるのです。しかも、スマートスーツの効果は瞬間的なものだけではなく、長く使っているうちに疲労や負担を軽減するので、効果がわかりにくいというのもあります。

若く体力のある人は、スマートスーツの効果以上に自分の筋力で作業負担をカバーしてしまうことがあるので、効果を感じにくく、一方で、腰痛を感じている人や、作業者の体力には少し負荷が大きな仕事をしていて、疲労感を感じている人はスマートスーツの効果を感じやすいということもあります。

また、スマートスーツを着用するという行為が面倒に感じたり、若干の身体の締め付けが不快感を感じたりして、せっかくの軽労化効果をキャンセルしてしまう場合もあります。

着用の手間や不快感はある程度、”慣れ”ることで解消できるのですが、慣れるまでには一定の時間が必要であり、精神的に着用を嫌うとなかなか効果を感じることはできません。(実際には効果はあるのですが感じられない)

しかし、考えようによっては、スマートスーツの開発で目指した「さりげないアシスト」は実現しているわけです。

スマートスーツの普及には、現場での「導入戦略」が必要になのです。