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SmartHR UXライティング

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#プロダクト開発

SmartHRの「やさしい日本語」切り替え機能ができるまで

こんにちは。SmartHRで「やさしい日本語」の取り組みに参加しているUXライターのkondoです。 私たちのプロジェクトではこのたび、SmartHRの画面を「やさしい日本語」に切り替えて表示する機能をリリースしました 🎉 「やさしい日本語」で表示できる業務アプリケーションは、国内でもほとんど例がないはず。そこで本記事では、私たちが開発過程で検討したことの一部を、検討の流れに沿ってご紹介します。 「やさしい日本語」に注目している開発者の皆さまの参考になれば幸いです。 な

UI文言を検討するときのSmartHR Design Systemの歩き方

社外にも公開しているSmartHR Design Systemは、ライティングに関するガイドラインも充実しています。この記事では、UI文言を検討したいと思ったときにそれらのガイドラインをどのように活用するとよいのか、おすすめの参照方法を紹介します! チェックリスト的に参照したいライティングスタイル ライティングスタイルには、UI文言に限らずヘルプページやリリースノートなどにも適応したいガイドラインがまとまっています。 基本的かつ具体的な内容で、数も多くないので都度チェック

プロダクトライティング講座をやってみた話

こんにちは。SmartHRのプロダクト開発組織で、UXライターとして働いている aguringo です。入社以来、ユーザーがプロダクトを使って業務をスムーズにできるよう、ライティングという手段で担ってきました。 SmartHRでも4回目のアドベントカレンダーの記事です。2023年は、8月にサービスを開始した「スキル管理機能」(https://note.com/aguri/n/nb97668b5e651)をはじめとするプロダクト開発だけでなく、これまでやってきたことを体系立

2023年版|0→1フェーズのプロダクト開発における、とあるUXライターの働き方

SmartHRは2023年8月22日に「スキル管理」機能の提供をスタートしました。私にとっては2年前にリリースした「人事評価」に続いて、0→1開発の3度めの体験となりました。 先日、スキル管理のチームで「0→1をスクラムでやってみた -スキル管理機能の作り方-」というイベントを実施し、プロダクトマネージャー(以下PM)、エンジニア、デザイナー、QAエンジニアと一緒に、各職能がどこで専門性を発揮し、同時にチームとしてどんな協業をしたかを振り返りました。そこでは、LTが7分間だ

開発に近い場所で働きたかった私が、開発チームの一員として働くようになるまで

こんにちは、SmartHRでUXライターをしている@8chariです。 先日、同僚と「入社前に考えていたこと」を話す機会がありました。入社して2年以上が経って忘れかけていましたが、「異業種への転職、開発メンバーとうまくやっていけるかな…」という当時の不安を思い出しました。 そこで今回は、過去の私と同じように不安な人がいるのではと思い、記事を書いてみます。異業種から転職し、企業文化も開発体制もガラリと変わった私がどうやって開発メンバーと働いてきたか。少しでも参考になれば嬉し

私たちはいつだって、Work in Progress

「ちいさくはじめるデザインシステム」を編集・執筆しました 辻村深月の「ハケンアニメ」が好きだ。 映画化された際の脚本ではヒロインは1人だったけれど、原作は3篇に分かれていて、3人のヒロインは別の職種、環境で働いている。共通するのは「アニメ」に魅了されアニメ業界に身を投じ、アニメ制作という大きなプロジェクトの一部分である自分の仕事に矜持を持って日々奮闘していること。 作品への思い入れはあるのだが、ここではその魅力を伝えたいわけではない。 私は今、業務アプリケーションSa

先行公開:「ちいさくはじめるデザインシステム」(BNN刊) はじめに

ここでもSmartHR Design Systemについて言及する記事を書いたこともありますが、2023年3月15日に「ちいさくはじめるデザインシステム」という書籍をBNNさんから出版することになりました。私は編集と著者として参加しており、執筆陣はすべてSmartHR Design Systemの運営メンバーです。 ここでは特別に、この書籍の「はじめに」の原稿を先行公開させていただきます。これを読んでちょっとでも気になった方は、書店で見かけたら手にとってみてください。 デ

なぜ、toB SaaS開発に、UXライターが必要なのか?

「SmartHRのアドカレを書くのがもう3回目なのかぁ」と勝手に感慨深くなっています。今では開発チームにUXライターがいるのが当たり前になり(※スクラムチームへの参加状況はさまざま)、SmartHRのUXライティンググループには現在10名のUXライターがいます。 開発組織にUXライターという職能を置いていること自体が珍しく、かつUXライターだけで1つの組織が成り立っているのは、おそらく国内ではSmartHRだけなのではないでしょうか? その成り立ちなどは、私の過去のnot

0→1フェーズのプロダクト開発における、とあるUXライターの働き方

SmartHRは2021年10月28日に新しい有料オプション機能「人事評価」の提供をスタートしました。 今年の2月末、入社1年を経過した頃に、私はUXライターとしてこのプロダクト開発に携わりました。ここでは、私が人事評価の開発で何をし、何を得たかを紹介したいと思います。 UXライターとしてやったこと1.ユビキタス言語の定義チーム加入前の2月初旬、ユビキタス言語を決めようと、開発チームの呼びかけで、ドメインエキスパートとして社内の人事担当者とUXライターの私で集まりました。