マガジンのカバー画像

SmartHR プロダクトデザイン

56
株式会社SmartHR のプロダクトデザイングループの発信をまとめたマガジンです。
運営しているクリエイター

#デザインシステム

これからお前がプロダクトデザイナーとして SmartHR でヘヴィメタルする前に伝えておきたいことがある

俺だ。SmartHR VP of ProductDesign の @ouji だ。 俺は長年 SmartHR でプロダクトデザイナーをやってきた。 長年といっても数年や十数年なんてちゃちな時間じゃねえ。お前がまだ培養液シリンダーの中を漂うボウフラだった頃から俺はイカれたエンジニアや狂った PdM(プロダクトマネージャー) と火花を散らしてきた。文字通りお互いのヘヴィメタルをぶつけて死合ってきたんだ。 あの頃の SmartHR は今ほどお行儀の良い開発体制なんてなかった。 六

UIデザイン使用性チェックリストの基準充足とメンバーの感想

こんにちは、オオカワラ(@o_kwr)です。暑さがとても厳しい今日この頃ですね。 UIデザイン使用性チェックリストの基準充足に取り組みましたSmartHRのプロダクトデザイン本部では、今年の頭から6月末の上期にかけて、メンバー全員でSmartHR Design Systemにおける「UIデザイン使用性チェックリスト」を運用できる状態にするために、必要なコンポーネントやデザインパターンとしての基準の充足を行ないました。この基準充足とは、コンポーネントやデザインパターンにおける

プロダクトデザイン本部マンスリーレポート_2024年5月

こんにちは。『週刊プロデザ』です。 5月のプロダクトデザイン本部マンスリーレポートです。 今月はゴールデンウィークがあったためかややあっさりめです。 デザインシステムの進捗の紹介先月のマンスリーレポートでデザインシステムへのモメンタムの高まりについて触れましたが、今月は以下のコンテンツが追加・更新されました。 取り返しのつかない操作 モーダルなUI CheckBoxコンポートの解説 ComboBoxコンポーネントの解説 Selectコンポーネントの解説 「取り返

プロダクトデザイン本部マンスリーレポート_2024年6月

こんにちは。『週刊プロデザ』です。 6月のプロダクトデザイン本部マンスリーレポートです。 今月は2024年上期の最終月ということでこれまで仕込んできたいろんなものがドドッと公開された月でした。 デザインシステム更新のリリースラッシュ先月も紹介したデザインシステム拡充状況をお伝えします。 今月は上期最後の追い込みということもあって多くのコンテンツが公開されました(実はこの記事を書いている裏でも公開に向けてメンバーがレビューをがんばったりしています)。 デザインパターン「視線

アナリティクスから見えた、SmartHR Design Systemの今への"問い"

SmartHR VP of ProductDesignのおうじ(X / note)です。 最近、保護猫を引き取り『ダダ様』という名前をつけました。 ご想像の通りダダという名前はダダイズムから拝借しておりまして、我が家の既成概念を否定・破壊するような刺激的な猫になって欲しいという願いを込めて名付けました。 さて、プライベートで可愛い猫にアヴァンギャルドな名前をつけている間にもビジネスは加速していくもので、SmartHRもいまや二桁ものプロダクト群、1,000名を超える従業

SmartHRのプロダクトデザインシステム史上最大のアップデートがはじまります。 ー SmartHR Design Systemの現在地(2024年4月版)

こんにちは、SmartHR プロダクトデザイナーの@versionfiveです。 SmartHR Design Systemを公開して5年近くが経ちます。 立ち上げから携わっている私から、SmartHRのプロダクトデザインシステムが現在直面している変化と、それに向けた私たちの取り組みについてお話ししたいと思います。 振り返り:これまでの取り組みSmartHR Design Systemのこれまでの取り組みを記事や書籍から簡単に紹介します。 プロダクトのコンテンツを202

マルチプロダクト戦略における「使いやすさ」の商品価値を確立する

こんにちは、プロダクトデザイン本部 ダイレクターのfumiya(@tyoys00)です。 社外に向けて記事を発信するのはだいぶお久しぶりになります。 皆さま、息災におすごしでしょうか? さて今回は「週間プロデザ by SmartHR」の一本目の記事として社内のプロダクトデザイナーに向けて執筆したドキュメントを公開します。 このドキュメントはマルチプロダクト戦略を取る事業においてプロダクトデザイン組織はどのように戦うべきかをアジテーション気味に執筆したものです。 マルチプロダ

デザインシステムを積み上げた先には何が待っているのか?

こんにちは、SmartHRのプロダクトデザイナーをしているうえんつ(@wentz_design)です。最近は「プロダクトデザイン統括本部/プロダクトデザイン本部/労務プロダクトユニット/ユニット長」という肩書で生きています。 最近本業のことをあまり発信できていなかったので、今回は去年1年間のプロダクトデザイナー視点で組織学習の観点でデザインシステムへの取り組みについて振り返ってみた話と、その中で得た気づきを「デザインシステムを積み上げた先には何が待っているのか?」という切り

役割・組織・キャリアからわかる!SmartHRデザイナー大全

はじめにSmartHRはサービス開始時点で1人目のデザイナーが入社して以来、使いやすいサービス・プロダクトをお客さまへ届けるため、デザイン組織を成長させてきました。 2023年現在、SmartHRのデザイン職は50名を超える人数が所属しており、組織や業務の分化によって各々が異なるミッションに取り組んでいます。 この記事では、SmartHRのデザイン職の種類や組織全容、そしてカジュアル面談などでよく聞いて頂く質問の回答を記載しています。 この記事でわかること SmartH

「デザインシステムのよくある悩み」に遭遇しなかった SmartHR Design System の2年間の実践

ご無沙汰しています。SmartHR プロダクトデザイナーの @versionfive です。 ここ1年ほどは、SmartHR基本機能のとある機能のリニューアル開発に携わっていて、楽しく仕事をしています。 2020年11月にSmartHRのプロダクトのデザインシステムの公開をはじめて、立ち上げの経緯や “デザインシステムは、「ユーザー」と「目的」からはじめることが大事だよ“という趣旨の連載をしたのが2021年4月。公開して2年以上、前回の振り返りからも1年半以上も経ってしまい

SmartHRのプロダクトデザインの生産性を高める“デザイン”のためじゃないデザインシステムとは(Schema2022)

こんにちは。 SmartHRでプロダクトデザインをしている@wentz_designです。 本記事は、2022年11月2日に開催された「Schema by Figma 2022 Tokyo」で発表した「“デザイン”のためじゃないデザインシステム」のスライドを元にした内容になります。 早口で話して20分くらいかかる内容になりますので、お時間のある時に読んでみてください。 また、記事に構成する上で文字だけのスライドなど一部を省略していますが、全スライドはFigma Comm

SmartHRのプロダクトデザイングループのFigmaの運用を大公開!第1弾:デザインデータに対する考え方

こんにちは。 SmartHRでプロダクトデザインをしている@wentz_designです。 入社して16ヶ月が過ぎ、そろそろ入社エントリなるものを書く機運か?と思い至り、これまで取り組んだことについて書いてみることにしました。 私は現在、メインでSmartHRの基本機能の開発に携わっています。 サブプロジェクトとしてユーザーリサーチ推進室の運営、SmartHR Design Systemの運営、Figmaというツールの社内利用推進および組織アカウントの管理・運用に関わって