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『重要問題集』(数研出版)の「上手な」使い方【物理・化学】

今回は、物理・化学の勉強について。

夏のこの時期、理系の受験生で『重要問題集』(数研出版)の物理・化学を使っている人も多いでしょう。

分量、レベル的にオーソドックスで、カリスマ先生系の参考書・問題集より効果が高いと思っています。

受験生としてスタンダードな対応となるため、『重要問題集』の問題点も把握しておいて損はありません。そして、それを踏まえて活用するのがいいのではと思います。

まず、理解しておかないといけないのは、解説に濃淡があることです。

先日、受験生が質問にきました。化学の160番リンの問題でした。最後の(4)の岐阜大の問題がわからないということでした。

ハイレベルの問題ではあるものの、解説があっさりとした記述でした。紙面の都合もあるのだろうと思いましたが、この程度の記述で理解してもらうのは、難しいのかなと感じました。なので、別途解説のプリントを作成しています。

このように重要問題集には解説が十分でないことがあります。また、解説を執筆している先生は恐らく複数なので、着眼点や処理方法にばらつきがあります。ここはやむを得ないことだと割り切る必要があります。

そのため、『重要問題集』は、学校の先生や塾の先生に質問しながら使うというのが正しい使い方です。

学校採用で『重要問題集』を指定されている場合、遠慮なく学校の先生に聞いて問題ありません。心ある先生ならば、生徒の苦手な事柄の把握に活用されるはずです。

『重要問題集』の良さは、問題のセレクションにあります。地味でも受験に必要な問題は採録されているからです。さらに解説はオーソドックスな記述が多く、それがいい場合もあります。

どんな問題集にも欠点はありますので、それを補完しながら使うことが「上手な」使い方だと思います。

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