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みなさんは「公平」と「平等」をどう使っていますか?

何かについて、考えを俎上に載せると気づくことがあります。あるとき、私は公平という言葉をよく使っているなと感じました。

一方で、平等という言葉は、ほとんど使っていないように思いました。自分の感覚を意識すると、他の人はどうなんだろうか?と気になりました。

まず辞書で定義を確認しました。私は太字の部分に重きを置いているなと感じました。

【公平】
すべてのものを同じように扱うこと。判断や処理などがかたよっていないこと。また、そのさま。

【平等】
かたよりや差別がなく、みな等しいこと。また、そのさま。

結果の平等という言葉を使う人がいますが、機会の平等との対比よりも、単に平等という言葉を使うだけでは、真意が伝わらないので、あえて強調して使っているのかなと感じます。私がそもそも平等とは、結果の反映だと思っているからでしょう。

一方、公平は、何かを判断する立場にある人や組織に係る言葉だと思っています。noteでは、主に総合型選抜入試について、公平という表現を使っていますが、入試を行う主体である大学が心がけるべき問題だという認識があります。

なので、公平と平等の使い方としては、
女性に参政権がなかった時代は、
男女における政治参加において、女性が平等に扱われていなかった時代であり、公平な選挙制度ではなかった時代であった。

という理解になります。

なので、公平な入試制度という意味には、入試を行う側が「公平」な制度設計を行うべきであり、問題があれば改善すべきだと思うので、公平という言葉がふさわしいのかと思っています。

ただ、それはあくまで私の「公平」「平等」の感覚であって、それが正しいとは言えないとも思うようになりました。

公平と平等について、他の方はどう思っているのか、調べてみると、私の認識とは違う人がいるのだと気づきました。

例えば↓の方

平等とは,権利が一様であることを指します。
例えば,教育格差,男女格差などのテーマを扱う時には平等が重要な観点となります。
公平とは,ズルや不正がないことを指します。
例えば,センター試験のカンニング,賃金問題などのテーマを扱う時に公平の概念が必要です。

結構違うなと率直に思いました。なるほどと納得した感じです。

上記の記事で紹介されていた

のイラストにも結構驚きました。平等(Equality)と公平(Equity)について、

私の中では、平等は、Equityのイラストに近く、公平は踏み台を準備する側の問題として認識しています。そもそも公平と平等をこのイラストで表現するのはふさわしいとは思えません。

何事にも解釈において、狭義と広義の意味合いがあるように思いますが、私はどちらかという「公平」と「平等」は広い解釈をしているように思います。平等や公平は広く社会に浸透して欲しい言葉だと思っているからでしょう。

また、上記の方のように「公平」がズルをしない程度の狭い解釈などは容認できないレベルでもあります。権力が公平性を歪ませることもあり、監視の意味でも必要な考え方だと思います。

ただ、それは社会をどのように見つめているかにもよるのかなと感じなくもありません。

公平と平等は特に社会との接点で生じる言葉である以上、私は広い解釈の方がいいのではと思います。また、この言葉の解釈においては、他者の解釈の尊重も大事だなとも思うようになりました。



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