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志望校との偏差値が10以上の差がある浪人生の勉強法【予備校+αのハイブリッド学習がおすすめ】

あたりまえといえば、あたりまえなのかもしれませんが、予備校も一種の「学校」です。

予備校が学校たる所以は、カリキュラムに沿って授業が行われるからと私は理解しています。

だからこそ、予備校には成績を上げるメカニズムが内包されていないとも思っています。

カリスマ先生の素晴らしい授業は、受講生の学ぶ意欲をインスパイアさせることはできても、授業そのものには成績を上げる要素はほぼないからからです。

理系教科の場合、授業で90分くらいかけて高々3~4題解説をしていただいても、解くべき問題の「総量」からすれば、微々たるものです。
確かに、予備校の選ぶ問題は優れていて、一粒で二度美味しいレベルではありますが、それでも総量という観点では、「ものの数ではない」のも事実です。

なので、夏期講習では、↓のような考え方をおすすめしています。

前置きが長くなりましたが、そこで問題があるのが、志望校との偏差値の差が10以上ある浪人生の勉強法です。

医学部志望者に多いのですが、この絶望的なギャップを埋めるためには、単に予備校に通うというだけでは、不十分です。

予備校には、成績を上げる仕組みがそもそもありませんから、別個で学びの場を準備する必要があると思います。

もちろん、自学でもいいのですが、自学をきちんと回せる受験生が志望校との偏差値ギャップが10以上開くというもあまりないので、現実的にはどこかにアプローチして環境を確保することが大切です。

やり方はいろいろありますが、大事にするべきと思うのは、一点突破の思考でしょう。
英語なり、理科(物理、化学、生物)なり(数学はおすすめできません)で、焦点を絞って徹底学習することです。

英語ならば英分法、読解、リスニング。
理科なら単元を絞って徹底学習する。

このような学びが可能となるところに学習の場を設けることが大事だと思います。

繰り返しますが、予備校は「学校」なので、カリキュラムに沿って、並行学習します。ある程度のスコアを持っている受験生にはメリットのある学習法ですが、志望校との偏差値ギャップが10以上ある場合は、その差を詰めることが難しい学習環境でもあります。

予備校に通うことで、生活リズムは整いますし、学習習慣も付きますので、通うことはいいことだと思います。

予備校のメリットを意識しつつ、デメリットも理解してうえで、学びの環境を整えることも大事です。

まもなく夏期講習ですので、このタイミングで予備校プラスアルファを検討するのも悪くないのではと思います。

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