映像授業サービスの現在、未来。その1
(追記)本シリーズですが、当初の方向性とは異なってしまったこともあり、タイトルを変更しました。
今回から映像授業サービスの選び方についてお話したいと思います。
コロナ禍の影響もあり、映像授業サービスは、業績的にもいいように思います。
時代に先駆けて、ライブ授業から転換した東進(直営の東進ハイスクール、フランチャイズの東進衛星予備校)がサービスを主導してきました。
これに、価格攻勢を仕掛けてきたともいえるスタディサプリが参入し、また、既存の予備校も河合塾が河合塾マナビスというブランドで参入しています。
代々木ゼミナールも、旧来の代ゼミサテラインゼミからリニューアルして、代ゼミフレックス・フレックスサテラインとしたり、傘下に収めたSAPIXとの新ブランドY-SAPIXとしての展開をしています。地味ですが、駿台もサービスを提供しています。
映像授業サービスは、塾業界の一つのチャンネルとして成長し、地方に住む受験生には福音となっていることは間違いありません。
良質の授業を受けたいと思うのであれば、映像から選択をすることが有効な手段とも言えます。
その一方で、どのようなモノサシで映像授業サービスを選べばいいのかは案外考慮されていいないように思います。
スタディサプリは、安いからこれにするとか、東進がやっぱりいいんでしょ?とか、受験生目線では、どうしても目に付く広告の影響を受けやすい部分もあります。
映像授業サービスは、複製コストが安く、薄利多売で十分に利益が出る構造になっているので、売りやすい構造になっています。
値上げしたものの、スタディサプリがまだまだ低価格と呼べる値段でサービスを提供しているのもそのような背景があります。
だからこそ、事業者が陥る落とし穴もあるのかなとも感じます。
次回は、東進のビジネスモデルだからこそ、構造的に生じる問題について書いていければと思います。
このシリーズは、映像授業サービスの問題点を整理しつつ、賢く選択してもらう材料を提供できればと思います。