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早送り視聴と映像授業

やはりというか、当然というか、映像を早送りで観る人が多いという記事がでています。

かくいう私も、YouTubeのトーク系の動画は倍速で観ています。言いたいことだけ聞ければいいという思考になっています。
さすがに映画やドラマはセリフだけという極端なことはしませんが、そのようにしたい心理はよく理解できます。

そのような背景があるためか、私も映像教材を作成する際は、「早口でしゃべる」ことを気を付けています。スピード重視です。

ただ、私の場合は、目視できるプリントとセットであり、授業はプリントの理解のための位置付けとしているので、早口でもいいと思っています。

しかし、映像授業サービスの場合は、どうもそうではない感じです。映像授業は、あくまで「ライブの授業をカメラで撮影している」という建前のためか、映像授業では、講師が黒板に書いた情報は、テキストには印刷されておらず、映像を止めるなどして、書き写さねばならないような仕組みのようです。
学校や塾ではこのような手間は手間と感じませんが、どうも映像授業サービスでは、それが億劫になっている場合もあるようです。

そのためなのか、映像授業サービスを受けている生徒は、自分の受講している講師が書いた参考書を別に買っている場合もあるようです。

この面倒な板書き作業をビジネスに繋げていることについては、いろんな意見がありそうです。ニーズがあれば、商品が投入されるのは当然ではあります。手間をお金で買っていることになりますが、それは個人の価値観なので、好きにすればいいと思うところではあります。

話をタイトルに戻しますが、この早送り再生は、映像授業サービスでも適用している受験生も多いのではと感じています。その場合、先程の記事の筆者が懸念していることは、問題点として映像授業にも当てはまることはありそうに思います。

映像授業も情報を取り出すだけでよいと考える人は当然いるでしょう。そのような視聴を効率的な勉強と考えることも一理あります。

ただ、このようなエッセンスだけ頭に入れることが、どれだけの効果があるのかは個人的には疑問です。そもそも必要な情報だけを入れれば、人間は効率よく理解できるという発想は私のこれまでの学びから得たことと合っていないこともあり、懐疑的な側面があります。

昨今の学びのトレンドである、効率的に学ぶという点への疑問に到達してしまうのは不思議な気がします。



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