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文系受験生の戦略の難しさ②

文系受験生の戦略の難しさを考えています。前回はこちら。

文系受験生にとって、将来の自分のイメージが見えにくいことは、構造的なものであり、やむを得ないところがあります。

そこで大事なことは、未来への視点を持つことだと思います。

まず、自分がどんな社会人となりたいのかをイメージすることだと思います。

受験生の段階では、自分は専門家(スペシャリスト)になりたいのか、組織で働く人(ジェネラリスト)になるかを最初の目安にしてはどうかなと思っています。

文系でもスペシャリストになりたいと思う人は、いろんな道があります。家庭教師をしていた時の生徒さんは、大学で会計を学び、会計の専門家になりたいと勉強をされていました。そのときの学びが評価され、今は国税庁で活躍されておられます。文系でも数学を大事に勉強されたことが今のお仕事への道につながっています。

一方、ジェネラリストを目指す人は、大学を手段と考えてもいいのかもしれません。大学は学びの場でありますが、大学での学びは将来の仕事に直結しているわけではありません。程ほどの学びと引き換えに、就職を意識した学生生活を送るというのもアリな選択です。そのために大学に入るコストを下げることも決して悪い選択しではありません。指定校推薦やAO入試を活用して、大学にいい意味で「潜り込んで」、次のステージにエネルギーを浪費しないという発想も一つの考え方です。

今は、個性的であることを求められる時代ですが、その風潮に違和感がある人はジェネラリストを目指すといいと思います。組織は、「俺が俺が」「私が私が」という人は、俯瞰的に見ると扱いにくいものです。それより、周囲との上手にコミュニケーションを図り、人を束ねてく人が重宝されます。

また、大学で学んだことと、将来の仕事にあまり関係がないなら、興味のある分野を学ぶというシンプルな方法もあります。本を読むのが好きなら、文学部を選ぶのもアリかと思います。

大切なことは、大学に進学する軸を持つことだと思います。その軸があれば、決して悪い選択になることはないと思います。

ただ、一つだけ留意して欲しいことがあります。それは次回に書きます。

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