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あんまりないけど、ちょっとだけある塾講師のメリット番外編【副業はおすすめできませんが、考え方次第ではあり】

私が若い頃では、全く考えられないことが起こっている昨今、経済界が「副業を奨励」する時代がやってくるとは夢にも思いませんでした。

もしかしたら、中高年の高学歴の方の中に、「大学生時代は、バイトでやっていたし、塾講師や家庭教師をやってみようか」とお考えに方もおられるかもしれません。

それは、基本的には、おすすめできません。

シンプルにギャラが安い

東大生などは別でしょうが、塾関係の学生アルバイトのギャラは、中高年の方が大学生だったころと比べてとても安いです。理由は、ビジネスモデルが変化しているからです。かつて、塾といえば、教室に一定の人数の生徒を入れて先生が授業をするというスタイルでしたが、今やそのようなスタイルを貫けているところは、激減しています。なので、個別指導塾などが学生アルバイトの主流となりますが、これらは稼げる仕事場ではありません。副業として参入するには、このあたりから入るしかない現実を考えると、あまりおすすめはできません。

「教える」だけでは不十分

今は映像授業がいろんなところでサービスを受けられる時代です。有料の東進や河合塾マナビスなどだけでなく、低価格のスタディサプリなど価格差別的にも階層構造になっており、受講生の目は肥えています。能力的に教えられるというだけでは不十分であり、参入障壁も高く、生存確率も低いです。
そのため教えられることにプラスして、能力的に付加価値が必要です。副業なのに、付加価値がいるというのは、実入りが少ないといえますので、おすすめできません。

唯一おすすめできるのは、起業的副業

唯一、おすすめできるのは起業的な観点での副業です。最初から稼げなくていいから、起業のノウハウを身に付けたいという視点ではありなのではと思います。これは逆に塾ビジネスを本業にするにはリスクが大きいという現実の裏返しでもあります。塾ビジネスは、元手が少なくて始められますし、仕入れもほとんどありません。知恵と行動力次第では、潜在的な需要を掘り起こせる可能性はあります。失敗しても副業なので、経済的に追い詰められることも少ないことを逆手にとれば思いきったサービスに挑戦できるメリットがあります。

塾講師の立場で言えば、質の悪いサービスが淘汰されるのは、大歓迎です。特に昨今の時流にのったような「情弱ビジネス」は看過できません。その意味でも本業で培われた知見をいかした新風を塾業界に吹き込んでいただければありがたいと思っています。





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