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塾業界人のありがちな思考とその問題点

塾業界に身を置くと、職務についての諸問題へのアプローチについて考えさせられることが多いなと感じます。

そんな中、一定数の塾講師が対処型のアプローチで対応していることに気づきます。

対処型アプローチとは、「こういう問題は、このように対処すればいい」という思考法だと私は理解しています。

例えば、数学の自学はどうすればいいですか?と聞かれれば、「青チャートをすればいいよ」と答える感じです。

どうしても職務柄、こうすれば解けるとか、こうやって考えるとか・・・そのような対応を求められるので、どうしてもそのような対応となり、

結果としてその場限りの対処になりがちです。

結果として優秀な先生程、そのような対処のパターンをたくさん持っているように思います。言い換えると、そのような蓄積がないと評価が得られないとも言えます。確かにこの業界はこのようなアプローチが有効な仕事なのかもしれないと思います。

というのも、時代の変化がダイレクトには反映しづらく、答えは過去にあることも多く、「経験」は結果として飯のタネにつながることも多いからです。

ただ、最近、このようなアプローチではダメなのではと感じるようになりました。勉強周辺については、それなりに通用してもそこから一歩でも出ると案外通用していないのではと思うことが多くあるからです。

塾の新しいサービスを展開しようと企画を提案するときなど、その弊害を痛感します。答えは過去にはなく、現在でも結構怪しい。

つまり、先を考えないと答えは見つからないのではと思うからです。

その視点で観ると、塾業界は旧態依然の最たる業界だと感じます。そのため、新しい企画に難色を示す経営者も結構います。このような人たちの本音は、これまで通りの世界が継続して欲しい。新しいことにチャレンジするなんて本当はやりたくない・・・。そんな人たちの多い世界なのでしょう。

それは対処型アプローチをずっと継続してきたから、こそ生じる倦怠感なのではとも思います。結果として、問題への答えが一つの方向に収れんしないので、ずっと同じことを繰り返している感じがあります。それは私もこの業界に身を置くものとして痛感します。
それが新しいフェーズへの抵抗となって心理的な壁を作るのではと思っています。

だからこそ、思考法を切り替えるメリットがあり、新しいものを生み出すチャンスもあるのではと思います。

さらにもっと考えを切り替えて、そこが面白い業界でもあるととらえ直すことが大切なのかなと感じています。

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