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You Tubeの解説動画にざわつく・・・の巻。

今回は、教育系You Tube動画について。

昨今、若い世代を中心に教育系You Tuberとして多数の方が活躍しておられます。有益な動画も多く、受験生も上手に活用しているようです。

またまた、共通テスト数学ⅠAのネタになって恐縮なのですが、今回の共通テスト数学ⅠAの解説動画を通して感じたことがありましたので、書いておきます。

まず、裏が取れた情報ではないのですが、ネットで拾った一つの数字をあげておきます。
昨年と今回の共通テスト数学ⅠAで、80点以上~85点未満だった人の推移は、
前回 約5万人 → 今回 約5千人 とのことです。

割と実感を伴う数字です。

で書いたこととの整合性もあるようです。

この数字からわかるように、上位層も相当苦戦した問題だったと言えます。

そういうテストだったからこそ、なのでしょうが、俺は余裕で解けちゃったけど何か?的なスタンスで動画を上げている人がいて、ざわつきます(笑)。

こういう時、へーっ大変だったんだ。俺は違うけどという姿勢を取ることが他者への優位性を持てると思うのでしょう。実際そうだから、仕方ないじゃんという人も含めて、そういう立場をとることに意味があるのでしょう。

私がざわつくのは、多くの受験生とは一線を画しているというアピールが何につながっているのかということです。つまり、それは自身のブランド化のためにやっているのだろうということです。

自身をブランド化し、オンラインサロンを開き、本を書き、メルマガを配信する・・・などというビジネスは、多くの大人たちがやっています。信者ビジネスと揶揄されることもありますが、その対象が大人であれば、それ自体を否定する気はありません。誰に陶酔しようが自由ですし、自分で稼いだお金を何に使おうか、これも当然自由だと思うからです。

しかし、教育系YouTuberのターゲットは、受験生です。大半が、金銭的にも保護者の庇護のもとにいる若者です。
年が近いから違和感がないのかもしれませんが、このようなブランド化ビジネス思想を持ち込むことに私は強い違和感を覚えるのです。

多くの受験生が、誰が言ったかではなく、何を言ったかという視点で動画を観ているかと思いますが、視聴習慣から依存状態になるのであれば、気になるところです。

私がカリスマ先生への警戒心が強いからだろうと思うのですが、少し心配なところでもあります。

共通テスト数学ⅠAが難しかったという事実は、ビジネスチャンスとなっている側面もあります。

誰もが簡単に解けない問題だったからこそ、簡単に解けたという情報発信は、金儲けに鼻が利く人達を活性化させているのかなと感じなくもありません。

共通テスト数学ⅠAの難化の波紋は、多方面に広がるのではという懸念が拭えません。今後の影響もよく見ておきたいなと思っています。

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