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衛星データを使って何に活用していくか

衛星データを使った開発状況を色々と書いていますが、そもそもそのデータを何に使っているか、という部分をあまり詳しく書いていない事に気づきました。
今回は自分が現在、衛星画像を用いてどのようなテーマに取り組んでいるか、という事を書く事にします。
現在は以下の三つのテーマに取り組んでいる所です。


ビニールハウスの検出

対象エリアを区切ってビニールハウスを検索

ビニールハウスの検出は衛星画像データから地域のビニールハウスを自動検出する事を目標に開発しているプロジェクトです。

農地というのは本来は厳密に管理されていて、その管理内容を元に各種補助金を適用されていたりします。
例えば、水田からの転作支援で補助金を受けていた場合、いつでも水田に戻せる状態で耕作を行うのが本来あるべき姿です。しかし、ビニールハウスなどを建てて水田に戻せなくした場合は補助金は受けられません。

こういった不適切な状態かどうかを簡単にチェックできる仕組みに出来るのでは?という事から開発をしています。

耕作放棄地の検出

対象エリアを区切って放棄地候補を検索

耕作放棄地の検出は衛星画像データから耕作放棄地を自動検出する事を目標に開発しているプロジェクトです。

耕作放棄地は誰がどのように決めているのでしょうか?
それは各地の農業委員会が農地一つ一つをパトロールをして目視確認する事で放棄地であるかそうでないかの判断をしています。
この農地パトロールに、人手と時間が大変かかる作業となっています。
耕作放棄地の検出機能は、この作業の省力化を目指しています。

作付状況の可視化

暗紫~黄緑色になるにつれて、良く植物が育っています

衛星データから植物の活性度を検出し、農地ポリゴンと組み合わせる事で、
露地で栽培している植物の生育度合いを確認できるようになります。
こちらは農地が大きければ肥料の効き具合のムラなども判るようになります。
こちらは現在AWS上でベータ版を動作させています。

もし興味ありましたらinfo[at]greenoffshore.jpまでご連絡ください。

実需者は誰になるのか考える

色々とプロダクトの事を書いてきましたが、開発動機の一つとしては「面白そうだから」というのがあります。
そのため、あまり実際に消費する方面については考えていなかったのですが、こういったプロダクトはまず公機関が必要としている、と考えています。
となると関連する法律などにもある程度目を通しておいた方が良さそうです(しかしこの作業は面倒くさい)。

開発を進めて行く上で、もう少しビジネスの解像度を上げていきたいので、何かしらご意見ありましたらお寄せください。


と言う訳で、地図や衛星データの情報をまとめるべくnoteのマガジンを作りました!

私が共同代表を務めているGREEN OFFSHOREでは農業向けのIoTサービスを展開しています。
そちらにも様々な情報を展開しているので、ぜひ上記リンクをクリックしてみて下さい。



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