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T-SIM7080G-S3の開発環境を整える

これまでLilyGOのT-SIM7080G-S3上での開発を行ってきていますが、開発環境について言及するのを忘れていました。
今回はその事について書いてみようかと思います。

丁度、現場に持って行く用のノートパソコンを入手したので、そこに環境構築する事でインストールの仕方を資料として残せますね。


T-SIM7080G-S3の開発環境は主に二つ

細かい話を言うと、T-SIM7080G-S3上にあるESP32にFreeRTOSというリアルタイムOSを載せるという話もあったり、ESP32を余す所なく使い切る、と言う話であればESP-IDF開発環境を使う、という話もあります。
が、今回はOSなしで簡単に自分が開発したプログラムのみを実行させたい、という前提で書いていきます。

そうなると主に、下の二つが選択肢になるでしょう。

・ArduinoIDE
・VSCode + PlatformIO

記述するコードについても両者では少し違いがあるようです。
ArduinoIDE: 基本的に.inoファイルを作成する
PlatformIO: 基本的に.cppファイル(C++)を作成する

PlatformIOは動作的に軽く、ArduinoIDEがcppっぽい感じの記述方法に対して、PlatformIOはまんまcppの作法が使えます。

他にもArduinoIDEは動作対象ボードを都度選択する必要があるのに対して、PlatformIOはiniファイルに対象マイコンなどの設定を保存するので、一度設定したら後は気にしなくてOKです。
これは、コードのプロジェクト毎に対象のマイコンボードをとっかえひっかえする人にとっては、プロジェクトとマイコンボードが紐づくので、余計な事を考えなくて良くなります。
ArduinoIDEだと、「このボードって何を対象とすれば良いんだっけ」という事になりがちで、特に各メーカーが出している標準構成から外れたボードについては何を選べば良いのか、と言う所で悩みますからね。

その他にもWindowsではCOMポートを自動的に認識してバイナリをアップロードもできちゃいます。
ArduinoIDEだとメニューからいちいち指定しないとダメですからね。

デメリットとしては、cppと同じなので、setupとloop関数の後に関数を定義したい場合は、ヘッダーファイルで宣言をしておきましょう、という事ぐらいかなと思います。

という点で個人的にはPlatformIOをおすすめしています。

VSCodeとPlatformIOのインストール

VSCodeは以下のサイトからダウンロード、インストールしました。

そして、PlatformIOはVSCode内からインストールしました。

別途Pythonなどのインストールが必要かと思いましたが、上記二つのインストールだけで、T-SIM7080G-S3への書き込みが確認できました。

ノートPCにVSCodeとPlatformIOをインストールして書き込み成功です


まとめ

T-SIM7080G-S3の開発環境をVSCodeとPlatformIOを用いて簡単に構築する事ができました。

個人的にはArduinoIDEよりVSCode+PlatformIOの方が動作も軽くて、色々と便利な事が多いのでこちらをお勧めしています。


と言う訳で、T-SIM7080G-S3の情報をまとめるべくnoteのマガジンを作りました!

私が共同代表を務めているGREEN OFFSHOREでは農業向けのIoTサービスを展開しています。
そちらにも様々な情報を展開しているので、ぜひ上記リンクをクリックしてみて下さい。


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