「都はドローンのビジネスモデル構築に向けた取り組みを支援しています」
今回はドローンに関する取り組みをご紹介します。
デジタルサービス局では、ドローンを活用したビジネスの速やかな社会実装を目指すため、民間企業によるビジネスモデルの構築に向けた支援を行っています。
今年度のプロジェクトの詳細をご紹介したいと思います。
▷東京都における取り組み
国※は2022年度に「レベル4」と呼ばれる有人地帯における補助者なしによる目視外飛行を実現するための制度整備を目指しており、東京都ではそれ以降の中長期的な事業確立に向けていち早く新たなビジネスの速やかな社会実装を目指すため、実証の支援や実証を通じたビジネスモデルの検証等の支援を行っています。
▷今年度実証実験を行っています
東京都内においては、物流等にドローンを活用したサービスの社会実装が期待されるプロジェクトを昨年度より公募し、医薬品配送・小売店からの配送・フードデリバリーの合計3件のプロジェクトを支援対象として対象を行っています。
① 竹芝 :フードデリバリー
② 日の出町 :小売店配送
③ 都心部 :医薬品配送
▷フードデリバリー
竹芝での実証はドローンを活用し、アフターコロナにおける物流変革を見据えたビジネスモデルの検討として、「未来をイメージできるエンターテインメント型フードデリバリー」をコンセプトにしたプロジェクトです。今回の実証実験では、ウォーターズ竹芝の施設内で調理したメニューを、同広場および浜離宮恩賜庭園の水上バス発着場までドローンで運びました。河川上を経由することで配送時間を短縮し、料理を温かいままお届けするサービスの実現が可能となります。
ルート① ウォーターズ竹芝 4階テラスから1階広場まで
ルート② ウォーターズ竹芝 4階テラスから浜離宮恩賜庭園の水上バス発着場まで
★2021年11月20日に実証実験を行いました!
実証実験当日は、多くの利用者が訪れ、ドローンを身近に感じていただくなど、とても盛況でした!
<写真>実証実験の様子
・離陸のときの様子です。食事を搭載しています。
(画像提供:JR東日本)
・広場に向けて飛行
(画像提供:JR東日本)
・みなさん、ドローンが運ぶ料理の到着を楽しみにしていました!
(画像提供:JR東日本)
・浜離宮恩賜庭園の水上バス発着場に到着する様子
(画像提供:JR東日本)
▷小売店配送
小売店舗からドローンを活用し、お買い物に不便を感じている方の課題解消などを目指したプロジェクトです。将来的には災害時等緊急時のインフラなどとして役立てることも視野に入れています。今回の実証では地域のコンビニからドローン配送する場合の運用上の課題や収益性等を検証するため、インターネットで商品を注文し、最短30分以内で届ける「セブン-イレブンネットコンビニ」の仕組みを活用します。インターネットで注文を受けた商品を従業員が段ボールに詰め、段ボールをドローンに載せます。そして、店舗を出たドローンは、最大4.3km離れた目的地まで注文された商品を配送するという一連の運用について検証します。
★2021年11月29日から12月19日まで実証実験を行っています!
<写真>実証実験の様子
・こちらの機体で商品を運んでいます。
(画像提供:ANA)
・離発着を行うドローンポートです。
(画像提供:三菱総合研究所)
・商品を段ボールに入れてお届けします。
(画像提供:三菱総合研究所)
▷今後の予定
医薬品配送
医療用医薬品を配送するための既存物流の新たな手段としてドローンを活用することを目指したプロジェクトです。今回の実証実験では、病院と医薬品卸売業者の拠点間で医薬品配送を行うための運用について検証が行われる予定です。ドローンによる即時配送、非接触による医薬品配送により、タイムリーで最適な医薬品提供が実現します。
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西新宿エリアにおける自動運転移動サービス実現に向けた実証実験の実施及び参加者の募集について
こちらのチームでは、ドローンのほか、自動運転も担当しています。西新宿で自動運転を使った実証実験を行いますので、ご興味・ご関心がある方は実証実験に奮ってご参加ください。
https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/news/2021/202112_002.html
以前掲載した自動運転の記事はこちら
▷おわりに
ドローンのビジネス実装にあたっては技術の向上とともに都民の皆様の理解が重要になってくると考えています。この記事を通して、ドローンに対する関心や理解などを深めていただくきっかけとなれば嬉しいです。