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「SMARTCITY × TOKYO-2024 AUTUMN MEETING-」を開催!

 皆さん、こんにちは!スマートシティ戦略担当です。
東京都は、デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出し、都民の皆さんが質の高い生活を送る「スマート東京」の実現を目指して、スマートシティに関する様々な施策を展開しています。
 今回のnoteでは、多くの皆様にスマートシティへの関心を深めていただくとともに、都内のスマート化をさらに推進していくことを目的として開催している「SMARTCITY×TOKYO(スマートシティ・クロス・トウキョウ)」についてご紹介します。2024年度第1回目のイベントは、10月28日(月)にコングレスクエア日本橋で対面とオンラインのハイブリッド形式で行われました。



 

■第一部 スマート東京関連事業の紹介

 第一部では、まずスマート東京関連事業の紹介が行われました。
企業や自治体等でスマートシティの実現に向けて取り組んでいる方々にプレゼンテーションしていただき、スマートシティの取組が都内で着実に広がりつつあることを実感できました。お忙しい中、発表にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

スマート東京関連事業紹介の様子


 以下、紹介が行われたスマート東京関連事業の一覧となります。

〇東京都データ連携・活用促進プロジェクト
<タイトル>
「豊洲スマートシティの取組(清水建設株式会社 谷口広樹 氏)」
<概要>
 豊洲エリアで開催される「イベント」をキーワードに、来訪者の行動分析結果を踏まえた効果的なターゲティング広告など、街の賑わい創出に関する活動内容を紹介

<タイトル>
「データ活用による協働型のまちづくりの推進に向けて(渋谷区 加藤茜 氏)」
<概要>
 官民連携での協働型まちづくりの実現を目指して開発した、都市空間情報を検索・閲覧し利用申請できるサービス等を紹介

〇地域が主役となって取り組んでいる事例
<タイトル>
「多摩センターの将来の「まちづかい」ビジョンを描く(多摩市 満井航平 氏)」
<概要>
 「多様なやりたい」を活性化させるための地域主体者のプラットフォーム「多摩ラボ」を通じた活動内容を紹介
 
<タイトル>
「外出したくなる・移動しやすい安全なまちづくり~回遊の分析・向上実装プロジェクトIn高島平(スマート高島平 江刺宏紀 氏)」
<概要>
 高島平地区周辺でのWi-Fiセンサーを活用した人流モニタリングによる地域課題の抽出や地域の活性化に向けたXRイベントの実証等の活動内容を紹介

〇スタートアップによるスマートサービスの実装
<タイトル>
「Be Smart Tokyo 取り組み・実装事例紹介(日野市×Liquitous市民との共創プラットフォーム実装)(TIS株式会社 水船慎介 氏、株式会社Liquitous 栗本拓幸 氏、日野市 松井健太郎 氏)」
<概要>
 TIS株式会社の「ベビーカーのシェアリング」をはじめとする様々なスマートサービスや日野市におけるLiqlidを用いた「新しい市民参加プロセス」に関する活動内容を紹介

〇西新宿スマートシティの取組
<タイトル>
「西新宿におけるXRの都市実装に向けた活動について(小田急電鉄株式会社 彦坂健 氏)」
<概要>
 「常設XR 施設」や「公園あそびをAR でアップデートする「ミライ PARK」など、XR の都市実装検討分科会の活動内容を紹介

<タイトル>
「先端技術を活用したユニバーサルコミュニケーションの活動について(大日本印刷株式会社 伊藤正樹 氏)」
<概要>
 自動翻訳 ができる 「翻訳字幕メガネ」や音声字幕・翻訳によるユニバーサルコミュニケーション「DNP対話支援システム」など、先端技術を活用したユニバーサルコミュニケーションの活動内容を紹介

〇東京データプラットフォーム
<タイトル>
「東京データプラットフォーム(TDPF)「多言語対応AIコンシェルジュ」プロジェクト~生成AI×翻訳AI×地域データによる秋葉原観光・防災ガイドの取り組み(株式会社IP DREAM 織田稔之 氏)」
<概要>
 蓄積したデータをAIに学習させ、多言語対応による24時間自動応答の観光・防災ガイドサービス「多言語対応AIコンシェルジュ」を紹介


■第二部 パネルディスカッション

 続いて、第二部では、『デジタル民主主義とスマートシティ ~住民主体のまちづくりを目指して~』というテーマのもと、パネルディスカッションが行われました。

パネルディスカッションの様子

 以下、登壇いただいたパネリストの方々になります。

(パネリスト)
〇東京大学大学院情報学環教授 越塚登 氏
〇ロスキレ大学 サステナブル・デジタリゼーション准教授 安岡美佳 氏
〇株式会社Liquitous 代表取締役CEO  栗本拓幸 氏
〇東京都 副知事 宮坂学


 それぞれのパネリストからは、

「民主主義とデジタル技術には、良い面と悪い面の両方がある。デジタル技術は行政に住民の意見や意思を反映しやすくする一方で、情報格差を広げる可能性もある。」(越塚氏)

「意見を言いにくい人が発言しやすくなる仕組みが必要。また、日本や東京の状況に合わせた工夫も重要」(安岡氏)

「日常の中から都民が行政に参加できる文化をつくりながら住民合意形成に備えておく必要」(栗本氏)

「多くの市民が行政に参加できることが重要であり、そのためにはテクノロジーをうまく活用することが必要」(宮坂氏)

などの意見が示され、デジタル技術を活用した住民主体のまちづくりの重要性と、その実現に向けた課題について熱い議論が交わされました。
 ご多忙の中ご登壇いただきましたパネリストの皆様、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。


■イベント終了後のネットワーキング

 イベントが終了した後、会場に直接足を運んでいただいた参加者限定で、登壇者や会場参加者間のネットワーキングが実施されました。

ネットワーキングの様子

 このセッションでは、参加者から登壇者に対する質問や名刺交換にとどまらず、参加者同士でも意見交換が行われており、スマートシティの取組に向けて新たな連携の可能性を探る動きが活発になされていました。
 
 今回のイベントでは、上記のプログラムと並行して、メイン会場隣のホワイエにおいて、スマート東京先行実施エリアの取組や、独創性と機動力にあふれるスタートアップのサービスなどについて、スマート東京に関連する事業者10社にそれぞれの取組や事業を紹介する展示を行っていただきました。

スマート東京関連事業者による展示の様子

 この展示を通じて、参加者の方々に最新のスマートサービスやそれらのサービスを支える先進的な技術に触れていただくことができ、参加者から説明者に対して活発な質問もされるなど、参加者の関心の高さを感じることのできる機会となりました。


■終わりに 

 今回の「SMARTCITY×TOKYO」イベントは、スマートシティに対する理解を深め、今後の取り組みへの期待を高める貴重な機会となりました。次回の開催は2025年2月頃を予定しております。準備が整い次第、以下のホームページでイベントの詳細をお知らせいたしますので、皆様のご参加をお待ちしております。