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西新宿最先端サービス実装・産官学コンソーシアムの取組をご紹介します!

 みなさんこんにちは!スマート東京先行実施エリアである西新宿では、先端技術を活用したサービスの都市実装を加速するため、2022年6月に、「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム(以下、「コンソーシアム」という。)」を設立しました。コンソーシアムでは、民間企業、大学等の多様な主体が参画し、地域と連携しながらサービス実装に取り組んでいます。


コンソーシアムとは?

 コンソーシアムには、現在8つのテーマの分科会が存在し、共通のテーマで活動する会員同士が連携して、サービス実装に向けた取り組みを行っています。

1.都市サービスの創出と実装を実現するデジタルツイン分科会

 この分科会ではデジタル技術を駆使した「デジタルツイン」と呼ばれる先進的なシステムを整備しています。これは、現実の街並みや施設の情報をデジタル空間に再現し、まちづくりのプラットフォームとする試みで、西新宿でのデジタルツイン実装を通じて、様々なステークホルダーが共創する先進的な街を実現し、一歩先の未来を切り拓く魅力的な都市にしていくことを目指しています。

 2023年10月に開催された「スマートシティフェスタ」では、構築した西新宿エリアのデジタルツインを、来場者の皆さんに体験していただきました。

スマートシティフェスタでの様子

 2024年にはWEBブラウザで一般公開するために、現在開発中です!

2.地域の魅力向上に向けたXRの都市実装検討分科会

 この分科会では、既存アセットの魅力をXR 技術でアップデートすることで、能動的な活動を促進し自発する、ハードの魅力のみに依存しないサステナブルな街の魅力創出を目指しています。
2024年1月5日から、「ロマンスカーVR」が様々なXRコンテンツが体験できる施設「NEUU」でスタートしています。1960年代から現在にかけてのロマンスカーの進化や、街並みの車窓などを体験することができます!

3.新たな都市物流を実現する自動配送分科会

 この分科会では、『西新宿に生活している人が、いつでも誰でも自動配送サービスを利用できる街づくり』を目指して、解決すべき課題や自動配送サービスの活用アイディアを協議し、課題解決の促進や規制緩和等に向けた活動に繋げています。

自動配送ロボット

 2024年2月13日から3月5日まで、西新宿エリアでフードデリバリーの実証を開始しています。詳細については、こちらでご案内しております。是非、ご参加ください!

4.地域の認知度向上・事業参画を促進するデータ連携プラットフォーム分科会

 この分科会では、様々なデータを1つのアプリに集約し、ユーザーにとって使いやすい、西新宿の情報が詰まったアプリのサービスを提供します。
ジョルダン乗換案内アプリをダウンロードし、西新宿周辺に入ると「西新宿モード」を利用できます!西新宿に来たときにはチェックしてみてくださいね!

5.先端技術を活用したユニバーサルコミュニケーション分科会

 この分科会では、障がい、世代、国籍を問わず、より多くの人が同じように対話し、情報を享受できる社会を実現することを目指し、スマートグラスを活用した音声認識技術、最適な表現方法を開発しています。

スマートグラスを装着している様子
スマートグラスに映っている実際の画面

 2023年12月18日に、SOMPO美術館にて「字幕表示メガネで美術鑑賞体験会」を実施しました。体験会では参加者の方々に字幕で表示するメガネ(スマートグラス)を貸し出し、ガイドスタッフが解説する音声が字幕となってスマートグラスに表示される技術を体験いただきました。
 体験者アンケートでは、 聴覚障がいのある方もない方も約8割が満足いただき、「鑑賞が楽しめた、スマートグラスが便利」 といった声もいただきました。

6.AIを活用した「居心地」測定分科会

 この分科会では、「居心地の良さ」を可視化する推定モデルを通じて、経験や勘に依存しない持続可能なまちづくりの実現を目指しています。

「居心地」測定のイメージイラスト

 2023年12月1日~2025年3月15日の間、快適で持続可能なまちづくりの検証に向け、新宿中央公園の公園灯(水の広場/シュクノバ付近)に笑顔データ等取得用のカメラを設置しています。
 2024年1月26日、27日には、新宿中央公園で来園者に「笑顔」になってもらえるイベントを実施しました。本イベントを通じ、非日常の要素が「居心地」に与える影響を今後検証していきます。

居心地測定_実証①スノードーム
居心地測定_実証②和傘

7.建物のロボットフレンドリー化を活用した新たなワークスタイル検討分科会

 この分科会では、西新宿の高層ビル群をロボットフレンドリー化し、ビル管理を行うサービス(清掃・警備等)ロボットを安価かつ簡易に導入可能な街の実現を目指し、既設エレベータとサービスロボットを安価かつ簡易に連携可能とするシステムの開発や、ロボットを活用した事業蓋然性の検証を進めています。

イメージ図

 2024年にはDタワー西新宿にて清掃・警備ロボットのエレベータ連携に向けた検証を予定しています。

8.感触制御技術を活用した社会課題の解決手段の検討分科会

 この分科会では、感触制御技術「リアルハプティクス®」による多様かつ特徴的なソリューションを提供し、社会課題解決を目指しています。
 感触動物園プロジェクト障がい者雇用促進プロジェクトの2つのプロジェクトを進めており、感触動物園プロジェクトでは、「タカが飛び乗る」「ワニの尾に触る」と言った動物の動きや感触を専用のデバイスとAR・VR技術を活用することで普段触れない動物の感触を体験することができます。
 2023年10月に実施した「スマートシティフェスタ」では、「感触動物園」のブース出展を行い、9割の方が、アンケートにて新しい発見や気づきが「沢山あった」と回答しました。

新宿感触動物園ポスター
スマートシティフェスタでの展示

 また、リアルハプティクス技術を用いた障がい者雇用促進プロジェクトでは、カフェ運営における工程のリアルハプティクス×5G技術での遠隔操作実証を進めています。

コンソーシアムの会員募集等について

 少しでも興味を持たれた方はHPにてコンソーシアムの会員・申込み、活動内容等を記載しておりますのでご確認いただけますと幸いです。

 こうした取組を通じて、西新宿から、スマート東京実現に向けたサービスの実装を進めてまいります!