「スマート東京先行実施エリア」で何が実現したの?~都市OS関連事業のご紹介~
●「スマート東京先行実施エリア」で何が実現したの?
皆さんこんにちは!東京都では、デジタルを通じて都民の皆様の生活の質向上を目指す「スマート東京」の実現に取り組んでいます。その取組の一環として、5Gや先端技術を活用した分野横断的なサービスの都市実装、いわゆるスマートシティの取組を重点的に推進する「スマート東京先行実施エリア」を設定しています。
その中でも、全国と東京の交通結節点で、有力企業が集積する経済・金融の中心エリアである、「大丸有」「竹芝」「豊洲」では、豊富なデータを共有・活用し、国際競争力のあるエリアを目指して様々な取組を実施しています。東京都は、データや先端技術が集積する民間主導エリアであるこれら3つのエリアに対し、他地域へのデータ・サービス拡張の基盤となる「エリアOS」の構築支援を行ってきました。
今回は、その3エリアの取組の成果をご紹介します!
●「大丸有エリア」での取組
「大丸有」は、大手町・丸の内・有楽町の各頭文字をとって名付けられた名称です。「大丸有エリア」は既成市街地として多くのサービス実装や実証実験などが行われています。このような取組の基盤としてエリアOSを構築することで、サービスやデータ等を一元的に集約・管理することを目指しています。
・スマートシティ・アイテムの整備
街のアップデートを推進するアプリやサービス開発を行うときに利用する大丸有スマートシティを支えるアイテム群の整備をしています。大丸有エリアのモビリティデータとエリアデータを統合し、エリアの来街者向けサービスとして、MaaSアプリ「Oh MY Map!」を2021年12月に提供開始しました。アプリから収集されるデータを可視化するダッシュボードを構築し、ユーザーがどのようなコンテンツに興味を持っているのか、閲覧ページや使用回数等などのデータから、一定程度、読みとることが可能となりました。また、データライブラリとして分野横断の多様なエリア独自のデータや既存のオープンデータを一元的に集約し、公開しています。
●「竹芝エリア」での取組
「竹芝エリア」は再開発により人口や来街者の急増が見込まれており、「回遊性の向上」「防災力の強化」「混雑回避」などを喫緊に解決すべき課題として捉えています。そんな竹芝エリアでは、発生したイベントデータをリアルタイムに処理して、即時配信することが可能となるよう、エリアOSを活用した取組を実施しています!
・モビリティの横断的な活用施策
電車遅延、天気、シェアポート空状況をリアルタイムに処理し、最適な情報をLINEやサイネージで配信しています。電車の運航休止時にはシェアサイクルで移動する、という選択肢も生まれます。健康的ですね!
●「豊洲エリア」での取組
「豊洲エリア」では、「職・住・遊の全ステークホルダーのQOL向上」「地域連携・地域参画による先進的まちづくり・エリアマネジメント」を目標に掲げています。そこで、多様なサービスが一元的に利用できて、地域の方々にとって利便性の高いサービスから提供を開始しています。
・豊洲スマートシティポータルサイト
2021年に、豊洲スマートシティの最新の取組を公開するポータルサイトをユーザビリティの観点からリニューアルしました。「スマートイート」「スマート防災」「スマート観光」「スマートモビリティ」「スマートヘルスケア」の5つの分類のタグを設け、ジャンプ機能を搭載しました。それぞれのボタンを押すだけで、閲覧したい項目へジャンプできるのはとても便利ですね!
終わりに
今回は、「スマート東京先行実施エリア」の中でも、都心部の3エリアにおけるエリアOSを活用した取組の紹介をさせていただきました!地域に密着したリアルタイムデータ等を活用して日々、様々なサービスが生まれています。
今後は、更に、各エリア間でのデータ・サービス連携を促すことで、都内で広く都民の皆様の生活をより便利に、より豊かにできるよう、官民連携のもと取り組んでまいります!
【参考】スマート東京先行実施エリアHP: