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もう春ですね!天候と投票率の関係は?

株式会社センキョの松木です。
3月も終盤に差し掛かり、春はもうそこまでやってきていますね。お寝坊さんな僕は、早くも春眠暁を覚えずな日が続出しています。春の温暖な気候は誰にとっても心地よいものだと思います。選挙の投票率には天気が影響を及ぼすと言われることも多いですが、今回の記事では、「もうすぐ春ですね!天候と投票率の関係は?」と題しまして、その点について少し掘り下げていければと思います。
調べてみますと面白いデータが色々と出てきましたので、みなさんも楽しんでいただければ幸いです。

そもそも、天候で投票率は変化するの?

天候と投票率の関係にまつわる都市伝説については、様々な地域で伝承されているものと思います。
よく耳にするのが「投票日に雨が降ると投票率が下がる」という趣旨のお話です。聞いたことある!という人も多いのではないでしょうか。
この都市伝説のベースにあるのは、雨が降ると投票所までの移動が煩わしくなり、投票を棄権する人が増加するという考え方だと思われます。では、実際に天候を理由に投票を棄権する人はどのくらいいるのでしょうか。

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明るい選挙推進協会の調査結果を見ていく!

(公財)明るい選挙推進協会が平成30年7月に実施した「第48回衆議院議員総選挙全国意識調査」の結果をご紹介させていただきます。この調査において、第48回衆議院議員総選挙で投票を棄権し、かつ調査に協力した人の5%が「天候が悪かったから」という理由で投票を棄権したという結果が出ています。
約50%の投票率ですので、単純計算すれば2.5%の有権者は悪天候時に投票を棄権すると言えます。
先述の都市伝説について、一定の信憑性が出てきたと考えることもできそうです。接戦の場合、選挙の結果を天候が左右するというレベルの数字かもしれません。
ですが、投票率を下げる天候要因は悪天候である!と決めつけるのは、いささか知性に欠けるかもしれないという怯えから、別の観点からも検討を進めてみましょう。

投票率を下げるのは悪天候だけではないらしい

人のふんどしでどんどん相撲を取りますが、天候と投票率の関係についてウェザーニュースさんが大変興味深い考察をされていましたので、ご紹介いたします。(ウェザーニュースさんの記事)
・・・なんと、行楽日和にも投票率が下がる!というデータが存在していました。まさに「過ぎたるは及ばざるが如し」状態と言え、非常に面白いです。
台風や寒波といった悪天候は、単純に投票所への行く手を阻むようですが、晴れ晴れとした素敵な一日には、人々に投票日を忘れさせるほどの魔性の力が秘められているようです。

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曇りの日は投票率が高い

ここまで、悪天候と行楽日和は投票率を下げるようだというデータを見てきました。ウェザーニュースさんの記事では、投票率の高かった過去の衆議院選挙の天気も紹介されていましたが、曇りの日が表彰台を独占していました。何事にも、いい塩梅というやつがあるようですね。
低い投票率を歓迎する政治団体では、こうしたデータを独自に分析、蓄積しているかもしれません(笑)。
天候と投票率にまつわる都市伝説の今後の展望としては、「投票率をコントロールする伝説のシャーマン」や「異常気象によって政治を支配する地球温暖化秘密結社」、「政界に隠然たる影響力を持つ巨大リゾート」のようなものが期待されます。

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終わりに

結局のところ、天候と投票率について、相関関係を見て取ることはできても、明確な因果関係を導き出すことは困難です。
今回は、国内のデータを見ていきましたが、海外のデータも含めて考察していくことも面白いかもしれません。

しかしながら、天気によって多少なりとも投票率が左右されるということは、寂しいことだとも感じます。
悪天候時に交通弱者などが投票所に行くことができないといった課題をなくしていくことや、主権者教育のさらなる深化などによって、天候には左右されない民主主義社会の実現を望みます。


いつもは、スマート選挙やセミナーのご案内などをさせていただくことの多いnoteですが、たまにこういった小ネタも挟んでいければといければと思います。

最後に、スマート選挙のご紹介もさせていただきます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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