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無計画な金毘羅山軽登山と加美代飴と饂飩と

今回は旅行の話がメインとなります。

延長運転の寝台特急に乗りましてはるばるやってきたのは琴平駅。
せっかく初めての寝台特急なんだから延長運転の日に延長区間まで乗りたい!と思いまして、琴平までやってきました。そして琴平に来たのだから即折り返しなんてアホな旅程なんかじゃなくて琴平観光しようとなり、琴平なら金毘羅山に行ってみようと思いましていざ西へ歩き出しました。…スーツケースを持ったまま。

ちなみに金毘羅山は本宮まで785段、奥社まで行くと1368段も登ることになります。一苦労しての参拝は特別感あるでしょうが、スーツケースを持って登山とかまあはっきり言って無謀の極みです。

金毘羅山の参道の店では荷物を預かってくれるらしい、という話こそ聞いてるものの実態はよくわからず、まあどうにかなるっしょという極めて楽観的な思考で歩いていました。
琴平駅のロッカーで預ける案もありましたが、現地で見て即却下しました。だって仕方ないじゃん、500円もするんだもん……

そんなわけで最悪預ける場所が無ければ登らずに折り返そう、と思いながら歩く。
途中お土産屋を見つけて物色さながらに見ていたら店主に話かけられ、埼玉から来たとか寝台特急に乗るついででとかそういう話をしました。お荷物どうしようかと考えてる、という話をしたら、預かってくださるとのこと。ホイホイ預けるのもどうかと考えなくはなかったものの、そう堂々とパクるバカな人では無いだろうと信じ預けることにしました。預かりのお金はナシ、しかも同様にタダで竹の杖も貸してくれるという。貴重品は預けてませんよね、と念を押され、参道も教えてくださり、戻ってきたときに迷わないように連絡先も渡してくださったのでまあこの人なら大丈夫だろうと思いました。
そんなこんなで参道を歩き、角の駐車場を右折するとすぐに坂、奥には階段が見えました。カツーン、カツーンと杖を無駄に鳴らしながらいざ階段へ。

手前の店が閉まってるので寂れてるように見えますが、奥の店は普通に営業してました。私が荷物を預けたところや参道入り口の方の店は無料のところでしたが、少し階段登ったところにあるお店は荷物預かりから杖貸しまで有料のお店がほとんどでした。100円とか200円とかという観光客の財布のユルさならなんとも無い程度の額というのがまた……

参道の途中には加美代飴の売ってる屋台。

石段365段目の大門を抜けると、5つの白い大きな傘が目につきます。
この傘の下で売っているのが黄金色をした「加美代飴」です。
この傘のお店は境内で物を売ることを許可されている特別なお店で、5軒しかありません。
古くからこんぴら名物となっていた加美代飴は、金刀比羅宮境内大門内にある5軒の飴屋のみが販売を許されておりました。
この5軒の飴屋の通称が「五人百姓」です。
五人百姓という呼び名は、御宮の神事における役目となります。先祖による御祭神の供奉を行っていた功労が称えられ、特別に境内での営業を許された5軒の称号なのです。
引用
『金刀比羅宮境内で五人百姓だけが販売できる加美代飴について』https://www.ikesyouten.com/kamiyoame.html
より

とまあこんな感じのお店。お姉さん5人組がそれぞれの屋台で加美代飴を売っていました。ただ売るだけでなく、参道の階段をひいこら登ってる参拝客に欠片の試食をやっていまして、私もそれにあずかります。黄金色の飴は甘く爽やかな味で、既に疲労し始めてた体には至福でした。元々加美代飴はお目当ての一つでしたが、これを一口食べて買うことを決心。ただその場では買わず一旦階段へと向かいました。

本宮までの道のりは日曜日だったこともあってそこそこの人数でした。私の階段を登るペースはそんなに遅くなかったはずではありますが、それを越えるペースの人ばかりでした。

旭社にてひと休憩。本宮は旭社からすぐ、というような案内なので実質ゴールとか見ると残り百段強がキツくなります(経験者は語る)。

というわけで本宮到着。
神社仏閣は興味の欠片も無いのですが、ここまで来た記念とその建物の造りを収めようと写真をパシャリ。

角の展望台からは讃岐の平野が見渡せます。前に四国来たときも思ったのですが、瀬戸内四国は平野に小山がボコボコ生じてるような感じの地形でさらにそれを取り囲むようにびっしりと建物が並んでいるのでものすごく特徴的な風景なんですよね。

と、眺めるのもほどほどにはや奥社に向けて歩き出します。最初から目的は奥社でした。
奥社から先は参拝客がガッツリ減ります。うん、やっぱり自分を余裕で追い越すペースは相当なハイペースだと思うの……

山の雰囲気が加わり、道中はこんな道のりが延々続きます。
途中疲れてしまいしばらく途中の休憩所で休んでました。

ということでそこそこ登りまして、奥社到着!確かに疲れはしますが、オール階段で登りやすく休み休みなら体力に自信無い人も登りきれるような感じでした。ただ運動してない人は反動が来そうなので行くなら参拝後と翌日はゆっくり休むスケジュールで行くのが良いかなと思いました。
そそくさと参拝。

境内の端っこは土讃線と琴平線が見渡せるポイントで、俯瞰撮りたーのしー!としばらく列車撮りしてました。参拝じゃなくて撮りで長くいるとかオタク君さぁ……

そんなわけでガッツリ滞在したあと下山。加美代飴を売ってる屋台にも忘れず立ち寄ります。5枚で500円くらいだったはずです。たぶん。バラ売りのもありますが、5枚セットのやつを買うと加美代飴を割るためのミニハンマーが付いてくるのでちょっとだけトク感があります。加美代飴については別枠でしっかり解説したいところですね

下山。登りは駅に着いてから奥社まで寄り道ちょいちょいして2時間、寄り道に寄り道を重ねて最終的に5時間くらいかかりました。標準タイムは3時間程度らしいですがまあ寄り道しなければそんなもんでしょう。そもそも私は奥社のところで30分以上俯瞰撮りに明け暮れていましたからね

荷物を預けていた店へ。散々寄り道したのですが割と早いと言われました。これがお世辞だったのか本当に早かったのかは私は知りません。荷物を受け取り、杖を返却し、お礼として目星を着けていたキーホルダーも購入。

駅に戻……ったところで確認したところ、目星をつけていた店が日曜日は定休日と知る。用意が悪すぎる。
観光案内所と先ほどの店に訪ね、近いところの店に飛び込む

きつねうどん+別枠としてじゃこ天。柔らかジューシーで甘いお揚げが美味しい一品でした。うどんはシンプルな味。じゃこ天を付けて食べると魚の風味が広がって💮でした。

その後は予定を組み直し、JRで向かうところだったのを変更してことでんで高松へ向かいました。今度こそ琴平とお別れ。荷物を預かってくださった店主のお姉さんも五人百姓のお姉さんもたいへん優しいお方でした。機会があればまた行きたいところではあります。

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