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SNSで知り合った人に、中学生が性犯罪に巻き込まれる? 事例や手口と対策を解説

中学生の多くがスマートフォンを持ち、SNSアカウントを持つようになった現代。気をつけないと、性犯罪に巻き込まれてしまうかもしれません。

この記事では、中学生がSNSで知り合った人に、性犯罪に巻き込まれた事例や傾向を紹介します。そして、手口と被害、原因と対策についても解説します。

ぜひ最後まで読んで、我が子を性犯罪から守りましょう。


1.事例と傾向

最初に中学生がSNSを介して性犯罪に巻き込まれた事例と、傾向を紹介します。

1-1.14歳の女子中学生

NHKのメディアでは、14歳のときにSNSで知り合った男性から性暴力を受けた女性(ゆかさん・仮名・インタビュー時24歳)の事例が紹介されています。

“SNS性被害をひと事と思わないで”被害者の思い

14歳は、自然と異性に興味を持ち始める年齢です。ゆかさんも、同じ学校に通う生徒たちが異性と交際する話を聞き、異性との交際に憧れを抱くようになりました。

そんな中、SNSで自称俳優志望の18歳に声をかけられました。男性を疑うことなく、自撮り写真を交換したところ、かっこよくて好印象だったそうです。その数週間後、会うことになります。

結果的にゆかさんと男性はカラオケに行き、肩に手を回されてキスをされ、そのまま性行為をされてしまいました。

怖かったものの、抵抗の仕方がわからなかったそうです。ゆかさんは罪悪感を持ちつつも、自分が犯罪に遭っているとは思わず「恋愛の始まり」と思い込んでいたそうです。

その後、2回目の対面では自宅に呼ばれて性行為をされました。男性に好意を持ちつつも、罪悪感も感じていたため、学校の友人に相談したそうです。しかし、その友人が自分の親に話してしまい、その親が学校に「不純な子がいる」と電話しました。

ゆかさんの母親は教員に呼ばれて、この件を知ることになります。そして、ゆかさんは母親に頬を叩かれ叱責されました。母親から男性に電話をして、関係は終わったそうです。

ゆかさんは自分を責め続け、高校1年生のときには、幻覚や幻聴などの症状が現れました。精神科で統合失調症と診断され、24歳になっても薬を飲み続けているそうです。

1-2.児童ポルノが増えている

政府広報オンラインの記事によると、児童ポルノ事件は増加傾向にあります。児童ポルノとは、性別問わず18歳未満の性的な画像のことです。SNSで出会った人から「裸の写真を送って」などのお願いをされ、児童が自らを撮影して送ってしまうケースが増えています。

対面での被害だけでなく、インターネットを介した性被害も対策しなければなりません。


2.手口と被害

優しく甘い言葉で子どもを誘惑し、心理的にコントロールする手法を「グルーミング」といいます。先ほど紹介した事例では、「恋愛をしている」と思い込ませて、性行為が行われました。

また、モデルのように魅力的な容姿の写真を自分と偽って送り、好意を得ようとする人もいます。もしくは、スマートフォンのアプリで魅力的な容姿に加工することも可能です。

2-1.性的暴力

対面してカラオケや自宅に連れ込み、身体を触ったり性行為を行う。また、児童ポルノを送ってもらうことなどが性的暴力です。

2-2.ストーカー

通っている学校や身長や体型など、個人情報を聞き出し、ストーカーを行う人もいます。

2-3.連れ去り

家に送るといって車に乗せたり、人の少ない場所で無理やり車に乗せたりなど、連れ去って監禁する手口も考えられます。

2-4.児童ポルノの流出・リベンジポルノ

最初から児童ポルノを得ることが目的の人もいます。一方で関係性が悪くなったときに「別れるならこの画像を公開する」など脅しに使う人もいます。軽い気持ちで本当に公開してしまう人もいるでしょう。

また、ふられた復讐心から性的な画像をインターネット上に公開したり、知り合いに送信する人もいます。このように復讐のために公開されるポルノを「リベンジポルノ」といいます。

児童ポルノを一度送ってしまうと、バックアップをとられる可能性があるため、被害者側から完全に削除するのは困難です。特に、一度インターネット上に公開されると、瞬く間に拡散されてしまい、数年から数十年以上に渡って残り続ける可能性があります。


3. 原因

中学生は異性との恋愛・交際に憧れを持ちやすい時期です。一方で、痛い目にあった経験や事例もあまり知らないため、憧れが先行して警戒心が薄い時期でもあります。そのため、異性の甘い言葉を信じてしまうのです。

また、少し年上の経験豊富な人に憧れる時期でもあります。中学生なら高校生や大学生くらいの年齢の人に大人の魅力を感じて、惹かれやすいでしょう。性犯罪を犯す側も、年齢が若い子の方が騙しやすいため、中学生や小学生を狙います。

また、インターネットの普及によりモデルの写真を盗用して、容姿を偽ることも可能です。スマートフォンのアプリによって自撮りした画像を美男美女に加工することも容易でしょう。犯罪者が、自分をより魅力的に見せることができるのです。

そして、多くの子が中学生になるとスマートフォンを持ち、簡単にSNSアカウントを作って知らない人とコミュニケーションを取れてしまいます。

このように、恋愛に憧れる年齢の上に、誰もがSNSアカウントを持ち、画像の盗用や加工により魅力的な見た目を作れる時代です。

これらが原因になって、SNSを介した性犯罪が起こっています。


4. 対策

対策には教育と制限が必要です。中学生は自制心が未発達で、怖いもの知らずなため、大人が管理しなければなりません。親子でしっかり話し合い、教育する時間を設けましょう。

4-1.性的なことを含めて、事例や手口の教育をしっかり行う

まず、どういった手口があるのか、何に気をつけなければいけないか、話しましょう。SNSで知り合いからメッセージをもらっても、簡単に返信しないこと。できれば返信前に親に見せてもらいましょう。

連絡しても大丈夫な人でも、通ってる学校や電話番号などの個人情報は教えないこと。特に自分の顔や身体が写った画像は絶対に送らせないようにしましょう。自分で撮った児童ポルノでも、罪に問われる可能性があります。

また、もし性被害にあったときのリスクも理解させましょう。性病や妊娠のリスク、児童ポルノを拡散されるリスク、精神疾患を患うリスクなど、親子で話しづらいことですがしっかり話してください。性行為についてまだ無知な場合は、合わせて教育しましょう。

4-2.フィルタリングアプリでアプリの利用を制限する

政府広報オンラインによると、児童ポルノ事件の被害者の内、9割が被害時にフィルタリングを利用していなかったようです。

スマートフォンに備え付けられているフィルタリング機能は、自分で解除できる場合があります。TikTokやYouTubeでは、フィルタリングを解除する方法を解説する動画が投稿されており、機種によっては解除できてしまうのです。

そこで、保護者の端末で利用状況を確認できるフィルタリングアプリを導入しましょう。仮にアプリを削除された場合、保護者の端末で利用状況を確認できなくなるため、すぐに気づくことができます。

5. まとめ

中学生が当たり前のようにスマートフォンを持っている現代。SNSを介した性犯罪に巻き込まれることも増えてしまいました。

我が子を性犯罪から守るためにも、性犯罪の手口や被害に関する教育が必要です。同時に、フィルタリングアプリの導入を検討しましょう。

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•サイトアクセスとアプリの制限
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使っていいアプリと使える時間を制限できます。また、GPS機能により、お子さんが今どこにいるのか確認可能です。

SNSで知り合った人と会うときに連れ去られたり、ラブホテルに連れて行かれたりする可能性もあります。現在地を知ることで、被害を最小限に抑えられるでしょう。

また、スマホの使用時間や動画の視聴時間も制限できます。スマホの使いすぎによる寝不足や学力の低下などを防ぐ機能もあるのです。スマホフィルタリングアプリを導入するなら、ぜひスマモリをご検討ください。