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生活保護を受け始めた頃の話

当時の私は金融系の外回り専門の派遣社員だった。まるで宇宙人みたいに話の通じない夫(今思えば夫も ごく軽度の発達障害だったのかも知れない)に「離婚したい」と話を切り出した時は 子供と二人で生活できるだけの収入もそれを維持する自信もあった。

離婚を切り出して半年、仕事では数字に追われ、家事・育児に追われ、一向に守られない夫との約束と進まない離婚話、引っ越し、息子の小学校入学…疲れ切っていた。我儘なのかも知れない。人よりメンタルが弱いのかもしれない。甘えているのかも・・・とにかく私は壊れた。

「うつ病」と診断されて ものの一ケ月程で 仕事にも通えなくなり、契約期間満了を待たず 職を失った。ベッドから出て台所まで数歩を移動するのが精一杯になった。息子は小学校一年生だった。

どんどん薬が増え、不眠も自傷行為も酷くなっていく中、夫は何も変わらなかった。(どうすればいいのか夫にも私にも分らなかったんだと思う。)そして遂に別居したのが14年前(息子小2)の大晦日だった。離婚を切り出したのは私なのに「見捨てられた」と夫を恨んだりもした。すぐに離婚調停を申し立てた。「壊れた原因は夫だけだ」と思い込んでいたので、これで楽になれると思った。…だが現実はもっと厳しかった。

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