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オリジナル・ラブは、やっぱり原曲を聴きたくなる!



 最近、自分の使っている配信サービスに、やけにオリジナル・ラブのカバー曲が上がってくるな~と思っていたら、実は、デビュー30周年を記念して、オフィシャル・カバーアルバムがリリースされてたんですね。


「What a Wonderful World with Original Love?」

 1991年、シングル「DEEP FRENCH KISS」(1991年6月14日発売)でデビュー以降、テンション高くソウルフルでロック、そしてオルタナティヴに日本のグッドミュージック・スタンダードを提案・更新し続けてきたOriginal Loveのデビュー30周年を記念して、祝うように制作される初のオフィシャル・カバーアルバム。


 もう30周年か~って感じですね。
 自分も50代ですもんね💦

 ということで、オフィシャル・カバーアルバムとやらが、どんなラインナップになってるのか見てみると
 おっと、基本的に90年代の曲が中心のようです!

 自分は、オリジナル・ラブが田島貴男さんのソロプロジェクトになった90年代後半以降は、あまり真面目に聴いてなかったりするんですが(おいッ)、それでも馴染みのある曲が並んでますね。

 「朝日のあたる道」、「プライマル」、「接吻」と、オリジナル・ラブにとってのスタンダードナンバーはもちろんですが、ごく初期の曲もたくさん収録されています。

 誰がカバーしてるか、一覧はこちらです。

【SONGS OF Original Love COVERED BY】

01.「朝日のあたる道」原田知世
02.「ディア・ベイビー」長岡亮介
03.「LET'S GO!」椎名林檎
04.「MILLION SECRETS OF JAZZ」SOIL&"PIMP"SESSIONS & KENTO NAGATSUKA (WONK)
05.「JUMPIN' JACK JIVE」斉藤和義 & Rei
06.「IT'S A WONDERFUL WORLD」TENDRE
07.「夜をぶっとばせ」小西康陽
08.「月の裏で会いましょう」Yogee New Waves
09.「プライマル」東京事変
10.「ショウマン」YONCE (Suchmos)
11.「接吻」Original Love & Ovall
12.「I WISH / 愛してます」PSG (PUNPEE, 5lack, GAPPER) & Original Love


 なんと、原田知世さんの「朝日のあたる道」から始まるんですよね。

 そして、2曲目が長岡亮介さんによる「ディア・ベイビー
 カントリーな感じにアレンジされてます!

(ディア・ベイビー)

 このアレンジは意外です、はい。
 でも、とても心地いい...

 長岡亮介さんからの3曲目は、→椎名林檎さんへ東京事変リレーです。
 この椎名林檎さんが歌う「LET'S GO!」はジャズアレンジなんです。これぞ、オリジナル・ラブのカバー! やっぱ、分かってますね~という感じです...

(LET'S GO!)


 続くのは、WONKの長塚健斗さんの「MILLION SECRETS OF JAZZ」、そして、斉藤和義さんの「JUMPIN' JACK JIVE」です。

(MILLION SECRETS OF JAZZ)

(JUMPIN' JACK JIVE)


 「MILLION SECRETS OF JAZZ」は2ndアルバムから、「JUMPIN' JACK JIVE」は1stアルバムからの選曲ですが、もう、この2曲が選曲されてるだけで、私的には、このアルバムを聴く価値がありました。

 前半だけでも、十分、お腹いっぱいなのですが、後半も、小西康陽さんが、ピチカート・ファイブの曲でもあった「夜をぶっとばせ」で登場したり、Yogee New Wavesや、SuchmosのYONCEなど、ソウルフルでファンクな方々のボーカルが続々と聴けます。
 と、思っていたら最後の「接吻」や「I WISH / 愛してます」では田島貴男さん自身も登場です!
 どうでもいいですが、田島さんのボーカル、癖がスゴすぎです!(知ってるけどw)

(接吻)


 まあ、聴いてみると、かなりいいアルバムだと思ったのですが、こういうトリビュート系のアルバムって、あまり長くは聴かないんですよね。
 なぜなら...

 やっぱ、原曲オリジナルを聴きたくなっちゃうんで...


+  +  +  +  +  +


 自分みたいに、ピチカート・ファイブ時代の田島貴男さんから入った者にとっては、オリジナル・ラブは間違いなく "渋谷系" のバンドだったんですよね。

 トップ画は1stアルバムのジャケットからなんですが、かっこいいんだけど、現在のオリジナル・ラブと比べたら俗っぽい感じがしませんか?
 こういう、夜っぽいお洒落感が、メジャーデビュー後、"渋谷系"と言われたオリジナル・ラブにはあったんですよね。

 その後、徐々にお洒落感は後退して、代わって、"タフ" で "骨太" な印象が強くなっていくのですが、自分にとっては、夜の風俗っぽい匂いのあった "初期の猥雑さ" が、異様に懐かしかったりするのです。

 今回のカバーアルバムを聴いてると、無性に原曲オリジナルの方も聴きたくなってしまったので、さっそく聴いてしまった2枚のアルバムも紹介します。


1st「LOVE! LOVE! & LOVE!」1991

 カバーアルバムには、「JUMPIN' JACK JIVE」と「夜をぶっとばせ」が選曲されています。


2nd「結晶 SOUL LIBERATION」1992

 カバーアルバムには、「月の裏で会いましょう」と「ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ」が選曲されています。


 ほんと、懐かしい...
 初期のオリジナル・ラブって、ジャズテイストが強いんです。
 「ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ」とか、この怪しさ満点の感じが、当時のオリジナル・ラブのイメージなんですよね。
 やっぱ、原曲オリジナルは、今、聴いてもムチャクチャかっこ良かったりするのです。