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『 ~ と ~ 』というタイトルについて考えてみた話

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 最近、年明けのドラマの予告編が既に流れてたりして、早いなぁ〜と、思ったりするのですが、そのドラマのタイトルが『天国と地獄』だったんですよね。

 こういう『 ~ と ~ 』というタイトルについて、以前、書いていたブログでも記事にしたことがあって、あらためて”note”してみようと思います。


 ◆◆◆『 ~ と ~ 』系のタイトル◆◆◆

 そんなにたくさんあるわけではないんですが、『 ~ と ~ 』というタイトルはシンプルに物語の構図を示していて、潔いタイトルだと思います。
 わかりやすいので、『ウサギとカメ』や『アリとキリギリス』みたいに登場する生き物や、『安寿と厨子王』、『ヘンゼルとグレーテル』みたいな登場人物をそのままタイトルにしたものも多いですね。
 その変奏曲としては、『〇〇と私』や『ハリーポッターと〇〇〇〇』みたいなタイトルもありますよね。

 冒頭に触れた『天国と地獄』みたいな、対になる言葉を並列に並べたタイトルには、歴史的な名作もけっこうあります。

 ドストエフスキーの『罪と罰
 トルストイの『戦争と平和
 スタンダールの『赤と黒』など

 対になってる言葉は、対比が生まれるわけで、それが、物語の構図に反映されているわけです。

 上のと似てるんですが、対比ではなく、並べられた言葉の関係性が、物語の主題となっていくタイプのものもあって、自分は、そういうタイプのタイトルに魅かれることが多いようです。


 ヘミングウェイの『老人と海

来る日も来る日も一人小舟に乗り、出漁する老人――大魚を相手に雄々しく闘う漁夫の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。

 言うまでもない名作のひとつですが、老人にとっては海とはなんなのか、それが、物語自体の大きなテーマとなっているのです。


 松本清張先生の『点と線

列車時刻表を駆使したリアリスティックな状況設定で、推理小説界に“社会派ミステリー”の新風を吹きこみ、史上空前の推理小説ブームをまきおこした名作。

 何度も映像化されている作品ですが、タイトルの”点”と”線”が何を表しているのかが見えてくると、なるほど、だからこのタイトルなのか、ということも理解できる構図はさすがです!

 他にも、組み合わせの面白いタイトルもあって、たとえば、赤川次郎さんの『セーラー服と機関銃』や、村上春樹さんの『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』なんかは、よく分からないけど、興味を惹きますよね。

 大好きな恩田陸さんも、この並列のタイトルにはこだわりがあるようで、最近でも『蜜蜂と遠雷』や『祝祭と予感』という作品を発表していますが、今回、自分が紹介したいのは『象と耳鳴り』です。

 短編集なので、すぐ読めちゃうんですが、面白いタイトルですよね。『象と耳鳴り』は表題作としても収録されているので、どんな話か興味を持たれた人は、ぜひ、読んでみてください。

 あと、近年、タイトルを見て読みたくなったのが、宮下奈都さんの『羊と鋼の森』

 タイトル中の”~の森”が、どこにかかっているのかを考えると、完全な並列ではないんですが💦、とってもいいタイトルだと思うんですよね。
 内容も、まさにタイトル通りの世界でした。


◆◆◆『~ と ~ と ~』系のタイトル◆◆◆

 さて、さらに言葉を増やして、三並列のタイトルを考えてみたのですが、なかなか思い浮かばないですね~。

 思いついたのは、乙一さんの『夏と花火と私の死体』ぐらいでした。

 三並列のタイトルになると難しいのかな、なかなか思いつきません!
 ~と~でつながってなければ、舞城王太郎さんの『煙か土か食い物』なんかもイメージが近いんですが......どなたか思いついた方がいれば教えてください!!


 ・・・・歌のタイトルだと思いつくんですけどね。

平松愛理さんの『部屋とYシャツと私


篠原涼子さんの『愛しさとせつなさと心強さと




<おまけ>

 三並列がなかなか見つからない中、四並列はあるのかと、考えてみたら、これも歌のタイトルだったらありました。

 そう、河島英五さんの『酒と泪と男と女



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