ハチミツ色の罠
honey "color" trap
村上春樹さんの短編小説に「蜂蜜パイ」(「神の子供たちはみな踊る」収録)という話があるのですが、主人公の小説家が、子どもに「熊の話」を聞かせる場面があるんですが、そこに「蜂蜜パイ」なるものが出てくるのですが... サクサクっとして美味しいらしいのです。
どんなパイなのかわかりませんが、きっと、このパイ食べると、なんか幸せな感じになれそうだなぁって思っちゃいますよね。
それって、きっと、ハチミツに秘密があると思うんですよね。
多分、ハチミツには、人の気持ちを幸せにさせる何かがあるんだと思うのです。
自分も、チーズたっぷりの ”クワトロフォルマッジ” に、ハチミツをたっぷりかけて食べると、かなり幸せな気持ちに浸ることができます。
甘味もそうですが、何ともいえないトロッとした感じと、あの魅力的な色合いが、より一層、幸せさを増加してくれるのです。
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近年は、マヌカハニーなんかが取り上げられているんですが、ハチミツって、昔からいろんな薬効があると言われています。
それで、ハチミツって体に良さげなイメージもあったりして....
なんか、古来から伝わる秘伝の妙薬って感じです。
琥珀色が神々しく感じてしまうこともありますね。
コンビニとかでは、ハチミツ入りのキャンディなんかも並んでいて、風邪防止にも効果があるとか...
ホントかどうかは分かりませんが、自分も子どもの頃、のどが痛い時はハチミツ色の飴をなめてたなぁ、と、いうことを思い出してしまいました。
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そして、なめていたハチミツ色の飴というのが「純露」と「黄金糖」...
「純露(じゅんつゆ)」
「黄金糖」
この二つの飴は、自分が子どもの頃からあるので、かなり歴史は古いんですが、今も見かけたりするので、やっぱり根強い人気があるんでしょうね。
名前も「純露」も「黄金糖」ですから、なかなか秘伝っぽい感じでしょ
どちらも、透き通った琥珀色をしてるんです。
宝石みたいな感じでキラキラです。
甘いので、今だとカロリーとかが気になるのですが、なかなか美味しいんです。この結晶みたいな見た目が、なんか、特別を感じさせてくれるのです。(なめてると、最後は先っちょが尖ってくるのも、なんか懐かしいですね。)
....ですが、ですがですね
見た目、ハチミツ色をしていたんですが、実は、二つの飴とも、ハチミツから作られているわけではなかったりするのです。
ええっ、何だって!
昔、のどの痛みに効いたような気がするのに!って思ったのですが、いわゆる ”べっこう飴” と似たような作り方なんですよね。
ハチミツ製だと思い込んでいたのは、自分だけなんですかね....
この色のイメージから、すっかりハチミツから作られているのだと思い込んでしまってました。
まあ、飴の方に責任があるわけではないし、ハチミツが原料でなくとも、二つとも懐かしく、自分が子どもの時に憧れた飴だったことには変わりないのです。
と、思っていたら、なめたくなってしまいました。
実は、「純露」の方には紅茶味のものも混じっていて(赤茶色のやつです。)、それも好きだったんですよね。
なんか無性に食べたくなったので、ちょっくら、明日にでも買ってこようと思います。
今でも、なめたら幸せな感じになるのか気になるところですね。
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