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私の知的好奇心は学研が培ってくれたに違いない話

 Intellectual curiosity


 この年齢になっても、SFが好きなんですよね。
 自分の記事を振り返ってみても、小説、映画、アニメ、漫画それぞれにSFが主題となった作品の紹介がたくさんです。

 これって多分、未知なるものへの好奇心というのが根っこにあるような気がしていて、その好奇心のルーツをたどると、”学研”の存在が大きかったなって、あらためて思います。

 今回は、特に影響を受けた、学研の『科学と学習』、そして『ひみつシリーズ』について ”note” していきます。


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『科学と学習』

 学研が刊行していた小学生向け学習雑誌で、正確には「〇年生の科学」と「〇年生の学習」という別の雑誌です。
 自分は、小学校1年生から4年生ぐらいまで買ってもらってた記憶があります。(途中からは「科学」のみ)

 「科学」は理科・算数、「学習」は国語・社会という区分があったみたいですが、私はとにかく「科学」の方が好きだったんです。(あんまり算数の記事は記憶にないですねw)

 というのも、「科学」に付いてる”付録”がけっこう魅力的だったのです。

 ~まだかな、まだかな~♪ っていう有名なあのCMでは、学研のコンパニオンさんが家庭に届けに来るスタイルですが、自分が買っていた頃は、学校に販売員さんがやってくるスタイルの時代でした。
 帰りの会が終わって、封筒に入れた代金を持って行くと、雑誌を渡してくれるんですが、この帰り道がですがね、早く付録の中身を見たくて見たくて、早足で帰ってた記憶があります。

 それぐらい、自分にとっては魅力的だったですよね。


 どんな付録だったかというと

「アリの実験ハウス」

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 「アップダウン双眼鏡・顕微鏡」

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「オーバーヘッド幻灯機」

オーバーヘッド幻灯機 3年


「電気キツツキ」

denkikitutuki 4年


 妹の分と混じっていて記憶は曖昧ですが、この付録は使った記憶がありますね。
 「アリの実験ハウス」とか楽し過ぎますよね。
 アリの巣の観察なんて感動モノでした。

 他にも「色水実験機」や「日光カメラ」などを憶えていますが、光学系や、コイルなどを作ったり電気を使った付録に強く魅かれましたね。

 まあ、単純なもので、「電気キツツキ」みたいに、なんの道具?みたいなものもあったり、試薬みたいなのが無くなっちゃって使えなくなってしまうものもあったのですが、「アップダウン双眼鏡」なんかは、けっこう長く使ってた記憶があります。

 ただ、この付録たちが、自分の知的好奇心を刺激し続けたことは間違いないのです。


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『ひみつシリーズ』

 もうひとつ、学研の発行していた「ひみつシリーズ」も、自分にとって影響が大きいです。

 いろんな”ひみつ”を探るシリーズなのですが、なんと”マンガ”だったんですよね。
 マンガなんだけど、勉強になるからと親が買ってくれたりする貴重な本だったのです。

 自分の場合、歯医者に行くと帰りに買ってもらえるのが定番で、けっこうシリーズがそろって、それを繰り返し読んでいた記憶があります。


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 この3冊は、ほんと読みましたね~。
 日本PTA全国協議会”推薦”てのも、親にとっては安心の本だったのでしょうね。

 ただ、”ひみつ”ってのにもいろいろあって、中には、なぜ、このテーマだったのかわからないものもありました。
 この「忍術・手品のひみつ」みたいなのなんて、初期のラインナップなんですが、手品のひみつですから~w
 ただ、けっこう友達の間では人気で、みんな、牛乳瓶にゆで卵を入れる手品をやっていたという... そんな感じでした。

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 私が好きだったのは、「できるできないのひみつ」 

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 日本に百階建てのビルは建てられるか? 
 マイナス何度まで下げられるか?
 天気を変えることができるか? 
 などなど、様々な「できる・できない」について考えるという、なかなか面白そうな感じでしょ!
 その中に地球の裏側まで穴は掘れるのか?ってテーマがあって、リオオリンピックの閉会式で、マリオが日本からリオへトンネルを通っていく姿を見て、この本のことを思い出してしまいました。

 こういうのって、考えるだけで楽しいですよね。

 この学習マンガシリーズは、私の好奇心をかなりかき立ててくれたシリーズで大好きだったのです。

 また、本を買うと、「どんな、ひみつが知りたいか?」というアンケート募集ハガキが付いていることがあって、自分も応募したことがあります。
 結局、自分の案は本にはならなかったのですが、学研からていねいなお礼の手紙が届いて、子どもながらに感激した思い出もあります。

 そういうことからも、きっと子ども目線で作ってたんだろうなと、そう思えたシリーズだったのです。


 いろいろ商業的な側面もあるのでしょうが、こうして、未だに好奇心が持続してるのだから、学研さんには感謝の言葉しかないのです。