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やまとなでしこ


9月1日撮影


以前カフェをやっていた時、近所にやまとなでしこが生える所がありました。普段はあまり目に入らないけど、シルバーさんが草取りをすると周りの草を刈ってなでしこだけ残してくれるので気付きます。

そして、そのことを生前母に伝えたら
「そーけ、私ん学生の頃もそのあたりに、かわらなでしこ(別称やまとなでしこ)が生えてたっけやぁ。今でも生えるだね、、、、家で植えるで今度こいで(引っこ抜く)来てやぁ。」
「駄目だよ、せっかくそこに生えてるだでそのままにしといた方がいいじゃん」と返しました。

そんな会話があったので、まだ花咲いてるかなぁ?もうこんなに寒くなったから枯れてるよなぁ、と覗きに行ったら(当時のことです)




咲いてた!(12月1日撮影)
まだ花を付けてるんだと、ちょっと感動しました。



こんな駐車場の片隅で、肥料も水もあげなくても可憐にけなげに12月に入っても咲いていたのもすごいけど、母が学生のころだから少なくとも60年以上ずっと毎年咲き続けてたかもです。ひょっとしたら何百年かもしれません。

1本1本を見たら小さくてかよわい可憐な花だけど、初夏から晩秋まで花を付け、何年も何十年も同じところに咲き続ける。

やまとなでしこを芯の強い日本の女性の象徴と捉えた理由が少しわかった気がします。

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